【MeMeOn インタビュー】《夢蝕の植物図鑑》モノクロで緻密な線画イラストレーター 妖 「心の闇を彩るモノクロ」

「心の闇を彩るモノクロ」をテーマに独自のモノクロ世界をペン画で展開。イラストレーター 妖 が《KERA》で挿絵連載し、「ZOESTYLES」、「Princess Doll」、「ALICE and the PIRATES」、「h.NAOTO」などいろいろなブランドとコラボレーションし、この間にもDIR EN GREYのグッズをデザインした。今回は幅広く活動している 妖 さんにお話を伺いた。

中文版

ーまず、ペンネームの由来を教えてください。

本名から由来しています。当時は特に「妖」という漢字を深く考えずに選んでしまったのですが、まさかここまで長く使うようになるとは思っていませんでした。

ーイラストレーターになろうと思ったきっかけはなんなんでしょう?影響されたイラストレーターとかはいますか。

イラストレーターではなく、もともとは漫画家になりたくて絵を描いていましたが、気づけばイラストレーターになっていました。鉛筆(モノクロ)で空間を描く静物デッサンが、画風に大きく影響しています。

妖さんのイラストは線の細さが一定してるのが特徴だと思うのです。その上、鉛筆などアナログなイラストが多いイメージですが、特にどんなこだわりがありますか?

線画なので、線の終わりまで一線一線気を抜かずに描くようにしています。仕事の絵、個人的な絵に関わらず、常に作品展示ができるような、モノクロが美しい原画であることを意識しています。

ー作業中は何か音楽を聴いたり、DVDを流したりしていますか?好きなアーティスト・バンドを教えて下さい。

制作には常にBGMを流しています。ヴィジュアル系音楽、お気に入りの映画やそのサウンドトラック、クラシック音楽など、描く絵にあわせて聴く音楽も変えています。バンドはずっとビジュアル系が好きです。

妖さんの作品は現実感を感じさせない「異世界」にいる感じがします。その上、「夢蝕の植物図鑑」や「モノクロ水族館」にある植物・生き物も現実にいないのですが、作品のアイデアはどうやって生み出していますか?

作品を描くときは、過去の記憶や経験、思想をもとに描いています。そういう意味で、自分の目で見てきたものからインスピレーションを受けています。植物や魚が好きなので、植物園や水族館によく行きます。眺めていると作品のアイディアが湧いてきます。

 

妖, 夢蝕の地下室

 

妖,夢蝕の魚図鑑

妖さんが描いた女性はかわよくて、よくヨーロッパのような派手やかな要素が多いイメージてす。髪型と洋服のデザインで参考にしているものはありますか?

有難うございます。もともとはゴシック&ロリータの方々に捧げる絵を描こうと思い、今の画風を描き始めました。なのでずっとゴシック&ロリータの少女たちを描いています。これは変わらないと思います。

ーこの間、DIR EN GREYさんとタイアップし、「真世界タイツ」を作りました。この仕事のきっかけと経験について教えて下さいませんか?

DIR EN GREYに自分の作品を紹介してくださった方がいて、このようなご縁をいただけました。昔から大ファンでしたので、自分にとって奇跡的なお話しで本当に嬉しいですし、絵を描いていて良かった・・・と心から思えました。

 

まだコラボしたことがなくて、今後コラボしてみたいアーティストさんがいますか。

すぐには浮かばないのですが、コラボレーションは一人では不可能な世界が可能になるものなので、嬉しいです。今後も素敵なご縁をいただけたら嬉しいです!

ーKERA!、CUTiE、FRUiTS、Zipper次々休刊することが発表されました。日本若者のファッションに大きな変化が起こり続けてます。「KERA」に短編漫画を連載してきた妖さんにとって、こういう変化についてはどう思いますか。

一読者としてとても寂しいです。新しいものに変化をしていくことも必要なことかもしれませんが、あらゆる表現の場が消えていくことは望ましいことではないと思っています。絵を描いている以上は、やはりたくさんの方に見ていただきたいので、発表の場を模索しつつ広げていきたいと思いますし、やめずに続けていくことが大事だと思っています。

ー8月展覧会「Dualité -Ciel de thé- 〜天空の紅茶店〜」について、ご紹介下さい。

819日〜92日に新宿マルイアネックスさんの7FにあるKERA SHOP 新宿店さんの一角で開催いたします。フェイク アイシングクッキー アーティストのToymeさんとのコラボレーションイベントになります。これまで色々な作家やブランドさんとコラボレーションをさせていただきましたが、アクセサリーブランドさんとは初めてのコラボレーションです。フレーバーティーをモチーフに、イラストとフェイク アイシングクッキーで架空の紅茶店を展開します。いつもモノクロ画をメインに描いていますが、雑誌「KERA」さんで描いていたような妖のカラーイラストがお好きな方には是非来ていただきたいイベントです!

ーMeMeOn Musicの読者にメッセージを御願いします。

日々東京で黙々と一人絵を描いています。そんな自分の絵を、今回のインタビューを通して知っていただけたらとても嬉しいです!そんな素敵な場をくださったMeMeOn Musicさんに心から感謝を。これからもたくさんの絵をお届けできるように、どんどん描いていきたいと思います。

有難うございました!

 

文:MeMeOn Music

絵提供:妖