2003年のブランドスタートから今年で14年目となるharaKIRI(ハラキリ)は、主に髑髏と蛇をメインモチーフとしたメンズシルバーアクセサリーブランド。ファッションブランドのRoenやBACKLASHなどとのコラボレーションご有名。HYDE(L’Arc〜en〜Ciel/VAMPS)、SUGIZO(LUNA SEA/X JAPAN)清春、薫(DIR EN GREY)…..多くのアーティストに愛用されている。前回JAPAN NIGHTでHYDEが被ってた蛇のハットもharaKIRI(ハラキリ)の製品だ。今回、デザイナーの吉坂隆さんにお話をいただいた。
ー今回は初めて台灣にいらっしゃったんですか。
はい、そうです。
ーharaKIRI(ハラキリ)って「切腹」ですよね。どうしてこれをブランド名にしましたか。
新渡戶稻造さんの《武士道》を読んで、すごく心に響きました。いいものを作りたいから、このブランドを立ち上げました。もし顧客が満足するものでなければ、自分が腹を切って謝ります。こんな信念を持ってやってきました。つまり、ブランド名であると、同時に決意でもありのです。
ー髑髏はharaKIRI(ハラキリ)のメインモチーフですね。
はい。髑髏と蛇。全て自分でデザインして、ワックスの原型も全部自分で作ります。そして、ファクトリーに送ってシルバーにします。通常、一般的なデザイナーはここまでやらず、絵だけ描いて工場に全部任せるけど、私は自分で作ります。
ーその理由はなんですか。
もともと全部独学、学校に通わずに、自分でやりたくて始めたので、ゼロから作ることができます。学校に行く人はデザインだけなんです。独学で自分でやってたから、髑髏が作りたいっていう一心で、ゼロからやるしかなかった。全部の工程を一通りやってみて、デザインと原型製作が一番楽しいし、自分にはあってました。それと誰も真似できない。コピーは作り辛いみたい。
ー昔は美術大学とかは?
行ってない。全部独学。
ーすごいです!
これがけ知りたいけど、学校だったら、これ以外のものも全部勉強しなきゃいけない。時間が勿体無いと思います。学校とか行かなくて、知りたいことだけを自分で学ぶ。知りたくないことは知る必要はない。やりたいことだけ、やりたいだけやればいい。自分がやりたいことだけを勉強して、自分でいろいろ試してみた。
ー音楽はもともと好きですか。
はい。The Rolling Stones、Metallicaとかが好き。あとクラッシックとか、何でも聴いてますね。映画のサントラとか、アニメソングなんかも聴きますね。
ーRIZEというバンドご存知ですか。
あ、金子ノブアキ君は知り合い(笑)。
ーブレスレットのマーク部のこれはRIZEのロゴと似てる感じ、、、
あ、これは日本の家紋をオリジナルデザインしたもの。「三ッ巴」といって。だから自分の作品に入れます。このマークで守るみたいな。
ーACID ANROIDとコラボレーションしたきっかけはなんでしょうか。
もともとはACID ANROIDの事務所と私の知り合いの他のブランドさんがお仕事しましょうというのがあって。その営業さんがうちのアクセサリーも提案してくれたんです。yukihiroさんが見て、「haraKIRIでお願いします」となり。「yukihiroさんってだれですか?」「L’Arc〜en〜Cielのドラム」「あ、あのあんまり喋らない人か!」(笑)て。その後本人と会って、お話をして、意気投合して始めました。それが2011年。いまは定期的に。最新は去年のやつ。
ー初めてコラボしたアーティストさんはだれですか。
ちゃんとしたコラボだったら、ACID ANROIDは初めてかもしれないです。それ以外は、コラボってなくて、商品を普通に私物で買うかんじ。HYDEさんもそうですね。買ってもらって、着けてるだけなんで、アーティストさんの私物使用が多いです。
ーHYDEさんは結構使ってるみたいですね。
HYDEさんも愛用するRoenはうちとコラボをよくしていて、そこで紹介していただきました。ある日突然電話がかかって、「もしもし、HYDEです。ハラキリの作品かっこいいですね…….」と。それ以来長い付き合いをしています。
(P.S. VAMPSの<DEVIL SIDE>、<ANGEL TRIP>……などのMVに、HYDEさんがharaKIRIの製品を着用。)
ー今後やってみたいことはないでしょうか。
何よりも、台北の人たちにもっとharaKIRIを知ってもらって、手にしてもらいたい。台北でいつでもharaKIRIが買えるようにもしたいですね。
あと、アーティストでいうと、やっぱりMetallicaとThe Rolling Stonesが好きなんで、The Rolling StonesのKeith Richardsにコラボでも私物使用とかして欲しいです。それと台灣のアーティストや俳優にもつけてもらいたいですね。
ーどうして髑髏がこんなに好きなのですか。
もともとはKeith Richardsのリングなんです。でももともとの原因は、昔々日本にいた一休和尚です。その一休和尚が全国行腳してて、その時に、杖に髑髏を彫ってた。一日中歩いて疲れて休もうかと思うと、自分の杖に彫られた髑髏を見つめて「明日は我が身」と自分を戒めて、もうひと頑張ったという。これ付つまり、もしかしたら明日自分はこの髑髏のようになって死んでしまうかもしれないから。生きている今頑張ろうということ。髑髏というものは、日本では西洋の悪魔的なイメージではなく、むしろ縁起のよいものとしていることが多い。だったら、その「日本らしさ」を世界に伝えるためにも、縁起のよい髑髏と、「神の使い」とされている蛇をメインモチーフにすると決めました。
ーでもどうして絵じゃなくて、立体にこだわるのですか?
デザインは得意分野があるので。俺は3Dが得意。常に頭の中では3Dで考えてるから。例えばこういうスカーフの、このそに子を描く時はまず立体で考える。頭の中では全部立体ですよ。
ーアニメともコラボしてますか。
してます。例えば「仮面ライダーW」、「仮面ライダーオーズ」、「クローズZERO2」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」など、劇中使用のアクセを作ってる。「デビルマン」、「新日本プロレス」、「ガールズアンドパンツァー」等のコラボレーション商品も作ってます。
て、この髑髏はいろんな角度からみると表情が変わる。これって日本の能面の技術で、正面でみると怖いけど、顎がちょっと上がれば優しく見える。こういう日本の技術力の凄さを世界に伝いたい。
文:MeMeOn Music
写真:MeMeOn Music
SPECIAL THANKS:KEEDAN
haraKIRI HP:http://www.harakiri-acce.com/