【MeMeOn インタビュー 】 the GazettE コロナで生まれたアルバム《MASS》への思いを語る

the GazettE が5月26日に3年ぶりの新作となる10枚目のアルバム《MASS》をリリースした。昨年3月にバンドの18周年記念公演がコロナの影響で中止となり、しばらく沈黙していたが、バンドの19周年にあたる今年3月10日に〈BLINDING HOPE〉をリリースし、今回のニューアルバムについて発表。 コロナ禍で生まれたこのアルバムにどんな意味が含まれてるのか? 伝えたいメッセージとは?この度、the GazettEのメンバー全員にニューアルバムへの思いやコロナ以降の生活について語ってもらった。

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―今回、3年ぶりニューアルバムMASSをリリースされます。タイトルMASSを通して、伝えたいメッセージやコンセプトは何でしょうか。「MASSというタイトルはどういう気持ちでつけたのでしょうか?

RUKI:明確なコンセプトはありません。あるとすれば変化では無く進化を伝える作品にしたいという気持ちがありました。伝えたい部分はこのコロナ禍でリスナーも自分達も同じ気持ちを感じ生きてきた事。それを根本に考えて歌詞にしました。このMASSはフルアルバム通算10枚目の作品になります。それを踏まえた上での自分達の音楽キャリアと感じて来た事の集大成という大きな一つの塊という意味をつけました。

戒:2020年3月10日にライブができない状態になってしまい、そこからの1年間で感じた自分達の想い、願いを今回のアルバムにパッケージしました。こんな時だからこそバンドとして一つの塊になって不変と進化の両方を魅せていきたいという想いでつけました。

―《NINTH以来3年ぶりのフルアルバムになります。どんなきっかけでこのタイミングでの制作になったのでしょうか?コロナに影響されたことがありますか?そして、何か大変なことがありますか?リモートで制作されたこともありますか?

麗:今回はコロナの影響で多少ずれ込んだ部分はあるものの、大体いつもこれぐらいのスパンでアルバムは制作しています。基本的にリモートでの作業というのは大半を占めていましたね。

戒:もともとこの期間で制作する予定でしたが、コンセプトとしてはコロナがあった事でうまれました。リモートでのレコーディング作業でしたが、やりづらかったです。

―このアルバムで、初めて挑戦したことやこだわり部分は何でしょうか。

麗:個人的に初の試みは〈MOMENT〉という曲で、通しでアコースティックギターのみだったところですね。

葵:個人的にはこれまでの6弦を使わず全てのエレキギターパートを7弦ギターで録ったところでしょうか。

REITA:ベースの音にはかなりこだわりました。色んな機材を購入して試したり、弾き方を変えてみたり試行錯誤しました。

―去年、日本の皆様はコロナの禍で、自粛やSTAY HOME期間もあります。その期間を経て、音楽やライブに対して、自分の態度や気持ちか変わったことがありますか。

RUKI:全てを音楽制作に投じて来たので、より音楽に対して自分の音楽性を客観的に見れたという事は今までと変わったところですかね?その時間も設けられたというか。軽いものでは無いですが大切な事だったと感じています。

葵:特には無いです。家に居る時間が長くなりましたからその時間を楽曲製作やギターの修練に充てられたことは良かったかなと思います。

REITA:ベースについて調べたり、練習する機会が増えました。そして改めてベースの奥深さや難しさ、そして楽しさを知る事が出来たので良いきっかけになったと思います。

―そして、曲を作る方法や歌詞を書く内容なども、新たなインスピレーションを受けましたか?アルバムを制作するにあたって、いつもとは違う意識などもありましたか?また、制作に難しいところはなんでしょうか。

RUKI:当初、このコロナが蔓延する事態になる前にやろうとしていた音楽はこのMASSとはまったく異なる世界観のものでした。どれをとってもコロナ禍でなければ生まれなかった作品であり、その影響は広範囲なものだったと思います。制作の難しさで言えばリモートでのレコーディングスタッフやメンバーとのコミュニケーションですかね。やはり直接その場で対話するという空気感などを読みとる力を作品を作る過程で重要な要素なので。

葵:普段からあまり外的要因は楽曲製作に影響を及ぼさないので如何に自分自身がその楽曲やフレーズに刺激されるかだけを意識しています。だから楽曲製作は難航したり紆余曲折があるものだと感じています。

REITA:いつものthe GazettEを感じさせつつも新鮮に聞こえるという部分をとても意識しました。

そしてそれを形にするのがとても難しかったです。

―ステイホーム期間中は、どのように過ごしていましたか?

麗:無駄に動画を見る時間が増えてしまい、訳の分からない情報収集を沢山していました。

REITA:制作以外の時間ではボクシングや筋トレなど身体作りをしていました。

戒:筋トレ、曲作り、レコーディングの繰り返しです。

―ニューアルバムを完成した時に、一番やりたいことは何でしょうか。

麗:いつもそうなんですが、自分の作業部屋で爆音で試聴する事が楽しみの1つです。

REITA:最後の方はほぼ寝ずに作業してたので、完成したあとは寝ました。

そしてリフレッシュさせてから改めて一枚通して聴きました。

戒:とにかく普通にライブをやりたいですね。

―アルバムのリード曲は〈BLINDING HOPE〉。この曲をリードにしようと思われたのはどうしてだったのでしょうか?

RUKI:まずはファンに対して手紙のような思いを綴ったものから新しい場所に行きたかった。そしてこの一曲をもってこの先、アルバムやライブなどの希望があるんだと言う事をまず、SNSなどで発信するのでは無く音楽人として新曲で伝えたかった。それに尽きます。

葵:そこは是非歌詞を読んで頂いて皆さんに感じとってもらいたいな、と思います。

戒:一番大切なファンへ、自分達の想いをメッセージとして伝えるためです。

NEW ALBUM《MASS》 (ALL SONGS PREVIEW)」の中、〈NOX には台湾のお寺にあるような香炉と線香の映像も出ています。この曲にどんな思いが詰まっているのでしょうか。

RUKI:香炉や線香などは昔から個人的に好きで、歌詞の内容とは直接関係は無いのですが、映像的イメージにアジアがありました。きっとこのMVを撮るとしたら台湾で撮影していたかもしれないですね。好きなんですよね、お寺の空気感や建造物とっても。

―このアルバムのコンセプトと「これを知るとこのアルバムをより楽しめる」というエピソードを教えていただきたいです。

RUKI:どうだろう。このコロナ禍を乗り越えライブの空間をまた共有できる事を想像してもらえるとよりたのしんでもらえる一つのものになるのかな?と思います。

麗:このアルバムはコンセプチュアルにない事が前提にあるのですが、そこは聴き手の意識をバンドの本質に向けて欲しいからという事でもあります。そしてかなりライヴを意識した選曲と曲順の流れになっているので、そこも合わせてライヴを想像しながら楽しんでもらいたい作品かなと思っています。

葵:このアルバムを皆さんがどう感じるかは僕にはわかりません。ですが僕たちは常にコンサートの光景を思い描いてこのアルバムを作っていた様に思います。難解なリズムや構成を入れるよりも音楽が自然に身体を動かす事を意識していますので少しでもコンサートが楽しみだ!と思っていただければ伝わっているのかなーと思います。

REITA:前作《NINTH》とそのツアーの映像をみていただけたら、《MASS》がそこから進化したものである事がわかると思います。

戒:僕らの嘘偽りのない気持ちを込めました。

―今回海外向けのオンライン特典会もあるのできっと世界中のファンが喜ぶと思います。トークテーマを悩んでいる人もいるも思います。台湾のファンに「こうしてくれたら嬉しいな」と思うことがありますか?

RUKI:短い時間ですが、素直に思った気持ちを伝えてくれればそれを受け取るので。それが1番嬉しいですよ。

麗:世界中のファンとオンラインで繋がるのはこんな状況下だからこそ実現出来たイベントだと思うので、実際触れ合う事は出来ないけど遠慮せず思いっきりイベントを楽しみましょう。

葵:本当に短い時間ですし画面越しではありますが久々にお会いする方々、今回のアルバムを初めて手に取ってもらった方々と自然体で時間を共有できたら嬉しいです。

REITA:言葉が通じない事もあると思いますが、遠慮なく自分の思いを表現してくれたら嬉しいです。僕たちは中国語が話せませんが皆の表情で気持ちは伝わると思います。

戒:また台湾でもライブがやりたいので、その想いをぜひ聞きたいですね!

ーこのアルバムMASSをきっかけにthe GazettEのことを知って好きになる人がもっと増えると思います。そういう初心者に向けて、「この5曲聞けばthe GazettEはどんなバンドかすぐ分かるよ」って5曲を教えていただきたいです。

RUKI:

1.〈BLINDING HOPE〉

2.〈NOX〉

3.〈THE PALE〉

4.〈MOMENT〉

5.〈LAST SONG〉

ですが、このアルバムを聞けばどんなバンドかわかると思いますので、MASSを入門盤としてオススメしますね笑

麗:〈BLINDING HOPE〉、〈Falling〉、〈DOGMA〉、〈INSIDE BEAST〉、〈DERANGEMENT〉。

葵:それはもう、僕よりもファンの方々の方が詳しいですよね。初心者向けにという事であればオフィシャルYouTubeもありますので是非いろいろご覧になってみてください。

REITA:まず〈Falling〉、〈DOGMA〉、〈TOMORROW NEVER DIES〉、〈Filth in the beauty〉、〈SUICIDE CIRCUS〉この辺を聴いてみてほしいですね。

戒:〈BLINDING HOPE〉、〈UGLY〉、〈MORMENT〉、〈TOMORROW NEVER DIES〉、〈LAST SONG〉の5曲です!

―最近、台湾も初めてコロナの影響で、外出控えるよう要請を行います。台湾で待っているファンへアドバイスやメッセージをお願いします。

RUKI:そうですね、日本も未だに緊急事態宣言下の中にあるので、本当に台湾の方もストレスや感染による恐怖と隣り合わせの日常を過ごされていると思いますが、必ず終わりは来ると信じています。台湾はとても好きな所でもあるので早くライブに行きたいと願うばかりです。それまでこのアルバムを沢山聴いて待っていて欲しいですね。

麗:しっかりとコロナを押さえ込んだ後にまた台湾でのライヴが実現出来る事を願っています。

葵:日本は外出自粛に慣れてしまって収集がつかない様に感じています。僕達としては一日も早くワールドツアーを行いたいと考えていますのでどうか皆さんには要請を真摯に受け止めていただきたいなと思います。

REITA:皆も思うように外出できずストレスがたまっていると思います。いつか必ずライブをしに台湾へ行くのでその時は思いっきり発散してください。その日がくるまでお互い頑張りましょう!

戒:世の中が落ち着いたら必ずまたライブをしにいきます!

待っててください!

―今年はthe GazettE19周年となって、これからの目標や展望は何ですか。

RUKI:目標や展望で言えば良い作品、良いライブを沢山の人に伝えるという基本的な軸はありますが、根本にある願いはバンドをどこまでも先に成長させたいという気持ちですかね。そしてその未来をファンの方に見せ続けるというのが20周年、30周年と続けれたらと思います。

麗:まずは来年の20周年を目掛けて着実に活動できる様にしていきたいのと、[MASS]というアルバムは世に放たれたばかりなのでこれをしっかりとライヴをもってして完成へと導いていきたいです。

葵:それはもう何周年とか関係なく、どんな形だろうと一日も早く皆さんにお会いしたい、ただただその一心で調整をしているところです。

REITA:まず今まで通りにライブができるようになる事。これがクリアになるまで具体的な展望を掲げられません。一刻もはやく日常が戻ってくる事を願っています。

戒:まずはライブをできるようにすることですね。

《MASS》配信リンク:https://thegazette.lnk.to/MASS

文:MeMeOn Music / 写真:Sony Music

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