異星人バンド yahyel とKOM_I(水曜日のカンパネラ )がタッグを組んでを出し、すごくいい反響があった。11月27日、yahyel の台湾ライブにKOM_I(水曜日のカンパネラ)もゲストとして参加。公演直前、お二人組を迎え、対談を行った。
ーまず、お互いに対する印象を教えて下さい。
KOM_I:私はばらばらに知った感じでした。一番最初に知ったメンバー杉本亘はもういないんですけど、大学が一緒でした。大学の後輩ですね。それで知ってyahyelのことを4年前…あ、違うか!ダッチ(山田健人)のほうが古いか!
山田健人:そうなんや?(笑)
KOM_I:そうなんです!
山田健人:18、19歳くらいの時。
KOM_I:友だちが映画を撮ってて。高校生の時。
山田健人:僕ら学校が一緒で。
ー高校も、大学も一緒でしたか。
山田健人:一応そうだね。
KOM_I:それで、大学の時に、友だちがいて、映画撮ってて、彼(山田健人)は…
山田健人:カメラマンです。
KOM_I:私はそれに出てて、それで無口な人だなって思いました。
山田健人:一緒だね。それで!
KOM_I:(笑)
山田健人:じゃ、最近の印象の話しにしますか。
池貝峻:でも、水曜日のカンパネラとしてのKOM_Iを僕らが音楽家どうこうなる前に知っていて。彼女が何をしているか知った上でコラボレーション始めた時、たぶんKOM_Iちゃんも、おそらく水曜日のカンパネラとしての表現活動がちょっとシフトするというか、いままでやってたことじゃなくて、もうちょっと自分のこと書きたいみたいなフェーズだったと思うんで、それがあった時に面白いな、興味深いなって。一緒にやる上では、その制作欲はいままでと違うところに見えてるというのはすごく面白かった印象とは思います。
ーという曲は新宿で目撃した人身事故の光景を歌にしてます。そのMVは拝見いたしました。黒いスーツを着てる人たちがサークルになって、同じ笑顔で踊るなんて、なんか気持ち悪いと思いますが…..
池貝峻:ありがとうございます。
ーそのMVをみたら、「空気を読む」という日本独特な言葉を思い出しました。
池貝峻:「空気を読む」って台湾にないですか?
ー似てる言葉はあるんですが、「空気を読む」って、みんなそんなに意識していないと思いますね。
池貝峻:いい国だ!
ー日本ではみんなと一緒であることにこだわりがあると思います。例えばフェスもそうだし、みんな同じ振りしてるシーンはかなり普通です。でもKOM_Iもそうだし、yahyelもそうだし、自分がやりたいことをちゃんと自分なりにやってて、素晴らしいと思います。でも自分を大切にして生きていくたびに、プレッシャーは感じたことがないんでしょうか。
池貝峻:あると思います。僕個人的にはすごくある。結構敏感になっちゃうんで。でもそういうのがないとわざわざアートにしないと思います。日常的にそのプレッシャーを感じてないと、正確なものが作れないから僕は感じたほうがいいんじゃないかと思うし、感じるからこそ抗う事に意味が有るんじゃないかなと思います。
KOM_I:私ももともとその空気を感じているから、なるべく自由でいたいとおもっています。私の場合、変なほうが自分らしいと思ってしまうと、何が自分にとって普通なのかわからなくなるときがあって。自由というイメージで、逆に自分を縛っていて、不自然になっている時があります。
ーのMVの話に戻って、山田さんは今回Googleのスマートフォン「Google Pixel 3」を全編に使用して撮影しました。これを使う理由を教えてくださいませんか。
山田健人:サラリーマンもいっぱい出てくるんじゃないんですか?あれは日本の社会みたいなのが1個テーマに有って、今スマートフォンってみんなが持ってるんですよね。だからあえてそういうビデオをスマートフォンで撮るって言うことに、すごく意味があるなと思ってます。みんなが使ってるもので撮る。そのハイスペックな機材じゃなくて、スマートフォンで撮るって意味があるなと思ってます。
ー今後挑戦してみたい機材はありますか。
山田健人:撮影の為の車。車の後にクレーンが付いてるやつ。そういうのはやりたい。
ー山田さんの作品はおしゃれで、先端テクノロジーを使ってる印象がありますが、逆にこのような機材使ったことがないのはちょっとびっくりしました。
山田健人:ありがとうございます。ぜんぜん使ってないんです。めちゃくちゃアナログです。僕、あんまりCGとかも使わないし、カメラもぜんぜんロースペックなものばっかり。
KOM_I:へぇ?!そうなんだ!予算があったら投入するのはどこ?
山田健人:予算があったら導入するのは照明と美術。
ーちなみに、最近日本で「Lyric Jumper」という歌詞トピック解析するシステムがあります。今年複合ソング・チャート、JAPAN HOT 100の上位200曲の“歌詞トピック”を解析して、一番歌われてるトピックって「自分探し」みたいです。
KOM_I:(爆笑)
ー例えば、「自分」、「みんな」、「希望」、「不安」などの単語出現率が高いです。こういう状況に対して、いかがと思いますか。
池貝峻:でも僕らが今ここにアーティスト、おそらくそれに対するカウントアウトかなと。メインストリームじゃないから、ある意味では。特にリリックの部分に関してはまったく気にしてないから、それがどうっていわれても、ないかな。僕が基本的にみんなに愛してる曲を書くのが絶対嫌です。自分のことしか書きたくない。
KOM_I:超パーソナルだよね、ガイくん。それで私も”生きろ”の歌詞がパーソナルになったのかもしれない。個人的な感触みたいな。それはそれで自分探しになるかもしれない(笑)。
池貝峻:確かに(笑)。
ーポップミュージックに入らないとおっしゃったことがありますが、音楽はyahyelさんにとって、KOM_Iさんにとって、どんな存在でしょうか。音楽を通して、発信したいものは何でしょうか。
池貝峻:でもポップミュージックではいたいんですよ。ただ単純にそのポップミュージックっていうものは何かっていうことだと思ってて。僕はそのポップミュージックにすごく個人の事だけっていうか、一人の視点から書かれてる自分のことを表現するっていう、いわゆるパブリックな部分がそのポップミュージックにあるべき場所に存在することが大事だと思ってて、どっちかというと。ある意味それでもいいっていう、その窓口を誰かが作っておかないと。要は自分の事だけでもいいし、自分の正直な気持ちを誰を敵に回そうが、それをやっていいってこと自体の点でいたいですよ、僕は。音楽においては基本的に。それは別に、たぶんその視点だけはどんなオーディアンス対して僕は変わらないなと思ってる事で、ヨーロッパ、アメリカのオーディアンスに対しても、日本のオーディアンスに対しても、それぞれ思うことがぜんぜん違いますし、スタンスも違うと思うけど、ただ単純にその日本という、自分が生まれた東京っていう環境でそういうこと、ようは一人の視点から歌ってる人がいるよっていうこと自体に基本的には両方にすごく意味があるなと僕は思って、そこは結構大事にしています。
KOM_I:たくさん売れたらポップソングになるんじゃないですかね。音楽のジャンルと関係ないような気がします、数字なんじゃないかな。売れないポップソングがあったら、けっこう面白いですけど。
池貝峻:それは確かに。あるかな?!売れてないポップソングってあります?!だから、アティテュードな話なんじゃないですかね。誰に対して向いてるかみたいな。僕の中では、どういう表現をしてあろうと自由だけど、その表現自体がそのアンダーグラウンドであるっていうことを取り柄にしなければ。要はちゃんとどんな形であれ、自分の好きなことをやっていようとパブリックのほうに向いているかどうかっていうこと。向いてる先はどこにあるかっていうことがポップミュージック気がする。
KOM_I:そういえば、さっき、何を発信したいですかって言ったじゃないですか?質問で。それで思ったんですけど、最近興味がある音楽って、発信するっていうより、受け入れる感じです。受容する側。発信するより、建物のような、ソファのような、そこにいるみたいな感じの音楽ができたらいいな。
ー最後、台湾のファンにメッセージを御願いします。
池貝峻:(篠田ミルに)売れるやつやってね!(笑)
篠田ミル:へぇ?!わからない!
KOM_I:いつもミルさん担当ですか?
篠田ミル:いいえ…じゃ、また呼んで欲しいですね!
文:MeMeOn Music / 写真:MeMeOn Music
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