【MeMeOn インタビュー】「人類みんなメンヘラだ」ーミオヤマザキ(MIO YAMAZAKI)

日本ロックバンド「 ミオヤマザキ 」、過激な歌詞で話題を呼んだ。一切顔出しをせず、インタビューに応じることもいままであんまりなくて、その上、ライブでも絶妙な照明効果によってメンバーの顔だけはよく見えないし、謎に包まれるバンドだ。とはいうものの、台湾公演の宣伝のため、10月にボーカルのmioがわざわざ台湾にいらっしゃい、インタビュー取材受けていただいた。最初は少し緊張なのに、すごくやさしくて話しやすい方で、逆質問も出てきた。すごく真剣に音楽をやる理想を話してるmioさんの姿をみると、本当に素晴らしいアーティストだなと感じた。苦痛と戦ってる方、ぜひ聞いてみてください。

中文版

ー日本であんまり取材受けてないんですが、今回我々のようなメディアを通して発信したいことは特にありますでしょうか。

発信したいことだらけなんですけど(笑)やっぱり私たちを知ってもらいたいので、今日は本当にいろんなことを聞いて欲しいし、私たちはどんなバンドなのか、どんなことを思ってるのかをたくさん言いたいので、いい感じに書いてください(笑)

 

「メンヘラ(menhera)」って、ピュアラブのガラスハート

ーよろしくお願いします!ミオヤマザキさんのイメージって、メンヘラですね。メンバーみなさんがそれぞれ個性強くて、小さい頃のmioさんがどんな子だったのか知りたいですね。

小さい頃はスポーツがすごく好きで、バレーボールとか、野球とか、水泳とか、けっこうやってて、ぜんぜんメンヘラじゃなかった(笑)なんでメンヘラになったかっていうのは後で話しますね。

 

ー実は中国語でメンヘラというのを直訳する言葉がなくて、mioさんにとってメンヘラってなんですか?

メンヘラっていうのは、人類みんなメンヘラと思って、人間みんな、男性も、女性も。特に恋愛をするとみんなメンヘラに開化するというか、隠してた感情をメンヘラにしたりとか、気つくと開化して、病み始めるというのはメンヘラじゃないかな。すごく面倒くさいですよ、メンヘラって。だけど、苦しい思いをたくさん知ってるから、人に優しくできるのもメンヘラかなって。

 

ーmioさんがメンヘラになったきっかけはやっぱり恋愛ですか。

恋愛ですね。当時付き合ってた彼と、私が思ってることが伝わらないとか、連絡がこないとか、ちょっとしたことなんですけど気使いが全然なくてすれ違ったりとか、気持ちが伝わらないっていうのが一番辛くてメンヘラになった。

 

ーだから歌詞の中でも恋愛の暗黒面もあるんですが、ファンからの反応で一番印象に残ってるのは特にありますか?

ツイッターをやりますけど、ツイッターでファンとのコミュニケーションをとってるんですよ。歌詞も載せるし、自分があったことも書くんだけど、それすぐリプがくる、「私もそう思う!」とか、「私もこういう経験をしてた!」とかがわかるから、リアルタイムでいろんなことが歌詞に書ける、自分のことだけじゃなくて、みんなもこう思ってるんだと知ってるし。

 

ー一番痛くて、辛い時はどんな時と思いますか?

一番は浮気された時かな。浮気されるていうのが辛いから、一回浮気られると、もう信じられなくなるでしょう。信じたくても信じられない。別れたいのに、好きって気持ちがあって、すごく辛いと思うから、それが一番辛いかも。台湾のみなさんはメンヘラってどういうイメージと思いますか?

 

ー直訳する言葉がないんですが、ヒステリック、マイペース、自分に自信がない、病気……とか。

私たちのバンド的には病気とは思ってない。好きすぎるからピュアラブのガラスハート(笑)。

 

過激すぎて自主規制公開中止<民法第709条>

ー不倫をテーマにした楽曲<民法第709条>のMVが激しすぎで、自主規制により公開中止となったことがすごく印象に残ってます。

不倫って、日本では犯罪じゃないんですよ。でも私が犯罪にしたほうがいいと思いますよ。それをリアルに奥さん、旦那、浮気相手の女の子っていう三人のストーリーをセックスもありで、映像を撮ったの。

 

ーでもその時どうして公開中止にしようと思いますか?

もっと出したかったけど、やっぱり大人の人たちが言うから、すみませんって、リアルすぎだ。AV女優もあって、ちょっとセクシーの部分もあったから。

 

ー今年、AV女優・明日花キララ、写真家・高橋優也とのコラボ写真展<diffusion>が東京にて開催されました。コラボのきっかけは何でしょうか?

明日花キララちゃんがうちの<愛されたいよ。>という曲のPVに出てくれて、そこでちょっと仲良くて、高橋優也はうちのアーティスト写真を撮ってくれてて、て、3人やってみようぜってがあって、私たちが持ってる世の中に対する闇とか、一緒にあわせたものを作品にしたいっていうのがあってやりました。

 

ー <民法第709条>に出演した有村千佳さんもAV女優だし、次、一緒に仕事やってみたいAV女優がいますか?

AV女優ってすごく戦ってるなと思うので、生きるために必死だし、自分を表現するのはすごく上手だし、戦ってる女性がすごく好きで、うちが歌ってる内容もけっこう恋愛とか、エロとかが多いから、そういうのを表現してくれるのはAV女優だな。AV女優の人たちもうちの曲好きな人多い。

 

本当の自分を吐き出す

ーいままでの作品で、一番好きのはどちらでしょうか?

<メンヘラ>が一番気持ちを込めて書いて、一番最初の曲なので、インパクトがあると思う。初めてありのままの自分を書いたらこうだった。ちょっと激しすぎるかなと思って、私だけかなと思ったら、発表した時にファンの子たちがわかるって言ったから、世の中の女子みんなそうなんだって、安心した。

 

ーミオヤマザキさんのファンは女性の方が多いか?男性のほうが多いと思う?

8割女性。ヘドバンは女の子がやってる(笑)。

 

ーちなみに、どうしてライブのことをスレって呼びますか。

スレっていうのはスレッドっていう意味なんですけど。2chとか、自分が思ったことを書くでしょう?!そこに。スレ立てるって言って。私も思ってることを吐き出そうっていう意味で、スレ、ライブのこと。ファンの子たちも日頃持ってること吐き出す場所なんだよって気持ち吐き出していい場所だよってことで、スレ。

 

ー「ミオフェス」でR指定、BiSHなどのバンド・グループと共演したこともあって、8月にミオフェス2018番外編として、さユりさんとも一緒にやりましたが、今後どの方と一緒にライブやりたいですか?

MIYAVI!まだまだですが、すごくかっこいいと思って(笑)

 

ーさユりさんはいま台湾でもすごく人気で、mioさんにとって、彼女の魅力はなんでしょうか?

声。透き通ってるし、性格のよさは出てる。まっすぐな。

 

ーさユりさんもダークサイドがあると思いますか?

あると思う。あるけど、でも、まっすぐじゃない?あと、一人でステージに立つのはすごいなと思う、やっぱり。リスペクトする。私は絶対無理!

 

ーでもやっぱり自分のダークサイドを世の中に出すのもけっこう勇気がないと……

そうだね。今のバンドやる前はすごくポップな曲をやってたんですよ、違うバンドで。それで、いまのバンドを組むってなった時に、自分思ってることを書いてみたらすごくダークなことが出てしまって、今のバンドになったんですけど。でもやっぱり共感してくれると、「あ!言ってもいいんだ!」ってなる。

 

ー最初こういう曲を出す前に、やっぱり心配でしたね。

心配だった!病院扱いされるじゃないかなって思って。

 

なんでもやりたい 「それで誰かが救われたらいいなって」 

ーミオヤマザキさんのライブは音楽以外にも視覚にこだわって、1本の映画を観たような感覚にしてます。やっぱりこういうライブをやりたいならいろいろ勉強することも重要だと思いますが、最近みて勉強になったと思うライブはありますか?

あんまりライブをみて思うっていうよりは映画を見たりとか、音楽聴いたり、写真とか画廊とか絵をみたりとかして想像膨らませる。

 

ー好きな映画はなんでしょうか?

洋画のほうが好き。アクションも好きだし、心理とかちょっと怖いやつも好き。

 

ー最近良く聴いてる曲はないでしょうか?

洋楽のほうですね。ベネズエラの音楽。Chino & Nacho。ベネズエラに住んでたことがあって、3歳から6歳までの時。お父さんの仕事で行ってて。すごいね、ダークな歌を歌ってるんだけど、これを聴くと元気になる。踊りたくなる感じ。PVもすごくよくて、元気になるから聴いて下さい。

 

ー最近のマイブームは何でしょうか?

最近はまってるのはシューティングゲームなんです。荒野行動というオンラインゲームです。

 

ーこの間アニメ「地獄少女 宵伽」のオープニングテーマを担当しましたが、他好きなアニメがありますか?

「東京喰種トーキョーグール」も好きですし、人を殺すゲームが好きだったら、人を殺すアニメも好きなんですよ!血が出るアニメが好きなんですよ!(笑)でも、普通に「ONE PIECE」とかも好き(笑)。アニメもやりたいし、映画もやりたいし、けっこういい曲を書いてるから、仕事とってきてと思いますね。

 

ーミオヤマザキさんのライブって、照明も1つのポイントで、今回の台湾公演はどのようなライブにしようと思いますか?

いつも照明は後からで、顔が見えないようにしてますけど、たぶん幕も張れるって聴いてて、私たちとお客さんの間に幕を張って、そこに文字を出したり、映像を出したりするのをやるんですけど。それができたらやりたい。

 

ーPVと同じような感じですね。

そうそう!

 

ーmioさんのファッションも注目されてて、好きなブランドとかあります?

私はブランドぜんぜんみないんですけど、好きなものを見つけたら、歩いてて、ネットじゃなくて歩いて探す。いいなと思えば、すぐ買っちゃいます。

 

ー例えば服を買いたい時はどの辺に行きますか?

渋谷、新宿、原宿。

 

ー今年購入したものの中で「買ってよかった、使ってよかった」というものを教えて下さい。

すごいネールも自分でやるんですけど、フランスにライブ行った時に、色が100種類以上ネールが売ってて、全部が欲しくなっちゃって、全部買ってないけど、これはみんなに紹介したい。フランスでしか買えなくて(笑)。

ちなみに、自分のブランドも作ったんですよ。「_30」というブランドで、ネットでえます。

 

ー今回台湾にいらっしゃって、何か体験したいことはないでしょうか?

とりあえずマッサージは行こうかなと思ってますね。マッサージすごく好きで、たぶんドMだから、痛いのが好き!

 

ー今後挑戦したいことはありますか?

ライブ自体はどんどん大きい会場でやって行きたいし、海外もやって行きたい。あと、自分が表現するのは音楽だけじゃなくて、写真だったり、自分のファッションブランドだったり、なんでもいいから、本書くでも、なんでもやりたい。それで誰かが救われたらいいなって。

 

「あなたは平気かもしれないけど、私はだめなんだ!」

ーmioさん自分が辛いと思う時は音楽に救われますか?それとも誰かに救われますか?

両方。辛い時に、元気の曲を聴くと落ちちゃうんですよ、さっきと言ったのがぜんぜん違うんだけど、歌詞を見て、元気の歌詞を聴くと「あなたは平気かもしれないけど、私はだめなんだ!」って落ち込んちゃうから、あんまり元気な曲聴かないかも。

 

ーだからこれも今のバンドをやる1つの理由でしょうか?

そう。「頑張ろうよ」とか思うけど、頑張れない時ってあるんじゃん?苦しくても、死にたい、逃げたいと思う時はそう言っていいと思ってて、それを吐き出してる、私が吐き出すから、みんなもそこに言ったらいいし、それを聴いて、どう思うか?一緒に生きて頑張っていこうよっていう風にしたいから、「頑張れ」ってあんまり言いたくない。「みんなそんなもんだよ」、「私もそうだし」、「どうか生きていこうよ」みたいな感じ。

 

ー今年は平成最後の一年となり、平成といえば何でしょうか?

難しい質問!ぜんぜん分からないんですけど、平成30年がラストだから、「ミオ」だから、いいと思ってる(笑)。

 

ー台湾のファンにメッセージを御願いします。

初めてだからやっぱりドキドキはしてますけど、でも台湾から会いに来てくれるファンもいるんですよ、日本に。その子たちのために会いにきたよって気持ちもあったし、初めて会う人にもやっと会えたねじゃないけど、会いたかったって伝いたいし。特に女の子きて欲しい!もちろん男の人もきて欲しいんですけど。台湾や中国でよくあるのは、男性のアーティストは女性に応援されて、男の人は女のアーティストを応援するみたいですけど?

 

ーそうですね。例えばLiSAさんのライブは3割女性、7割男性。

私はそれを逆にしたい!海外でYouTubeとか見れなかった、うちのやつが。たぶんみんなもぜんぜん誰?って感じだと思うんですけど、ライブみても絶対かっこいいと思う自信があるし、歌詞も共感できると思うから、ぜひきてください。

 

ミオヤマザキ(MIO YAMAZAKI)
ミオヤマザキ(MIO YAMAZAKI)

 

ミオヤマザキ(MIO YAMAZAKI)

 

 

 

 

 

 

 

ミオヤマザキ(MIO YAMAZAKI)

 

文:MeMeOn Music / 寫眞:MeMeOn Music