【MeMeOnインタビュー】田中達之「台湾の南機場を舞台にしたSF作品を作りたい
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1月20〜2月14日にアニメーター・アニメーション監督田中達之が台湾にて初個展を開催。今回は田中達之先生を迎え、インタビューさせていただいた。

中文訪談報導

ー海外で初個展を開催されたご感想をお聞かせ下さいませ。

過去の自分が色々苦労したり、失敗したり楽しんだりして描いた作品たちが、海を越えた国の人々に喜んでもらえているのを見て、嬉しいのはもちろんですが、なんだか不思議な気持ちになりました。

ー田中先生の作品には宮崎駿さんと大友克洋さんからの影響が見受けられます。宮崎さんの作品で一番お好きなのはどの作品ですか。

自分が夢中になって見ていたのは「未来少年コナン」から「風の谷のナウシカ」あたりまでですが、やっぱり「ルパン三世・カリオストロの城」は、初めて見た宮崎さんの作品なので特別な思い入れがあります。

ー田中先生の作品には機械が頻繁に描かれています。機械に興味を持たれたきっかけは何ですか。

直接的には宮崎さんや大友さんの影響が大きいですが、高校時代に原付バイクに夢中で、エンジンをバラしてみたりした経験も関係しているように思います。

ー実写映画「GANTZ」の武器デザインを担当されましたね。それまでに先生が描かれた機械に比べて、武器には難しいところはありましたか。

原作者の奥浩哉先生のデザインのタッチやシルエットを生かしつつ、監督からの「もっと異文明の武器に見える様にして欲しい」という依頼内容だったので、そのデザインの方向性を掴むまでは苦労しましたが、最初の「Xガン」のデザインが決まると、後は楽でした。

ーテクノロジーは日進月歩で進化していて、特にAI技術はの進歩には勢いがあります。無人ストアの他にも、作曲などさえできるようになりました。「人工知能は人間を超えるか」がよく議論されています。先生は人工知能に関して、どのような考えをお持ちですか。

人口知能を考える時、必ずテーマになるのが、「AIに自我意識は発生するか?」という事だと思いますが、この事を考える事は逆に「意識とは何か?」という事を規定せざるを得なくなるので、いつか「人間の意識」そのものが、科学的に研究されるのではないかとの期待があります。AIに対しては「人間なみになったら、自分のアニメ原画の中割りをやって欲しい」くらいの希望です。

ー宇多田ヒカルの<FLUXIMATION #12 Wonder’Bout>や赤い公園の<交信>のMVを監督されましたね。アーティストやバンドとのコラボで、難しいことは特にありましたか。

やはり「音に合わせて、どんな動きを作るか」という事がポイントなので、あまり歌詞の説明になりすぎたり、逆に自分の作りたい作品の「予告編」に見えたりしないように、何を描くかという根本的なアイディアを得るのに苦労しました。

ー普段はどんな音楽をお聴ですか。お好きなバンドや歌手はいますか。

好きな音楽はいっぱいありすぎて、どれとは言えませんが、歌謡曲やアイドルの歌は全く聞きません。昔はパンクやロック、テクノなんかを聴いていましたが、最近は主にアンビエントやボサ・ノバなんかを聴いてまったりする事が多いです。

ー絵を描く以外の、ご趣味はお持ちですか。例えばロボットを研究することとか。

近所を散策したり、酒を飲んだり猫と戯れたりくらいですね。ロボットの研究はしません(笑)

ー原画、監督、美術設定など、様々なお仕事をなさってこられましたね。一番難しいのはどの仕事だと思われますか。


どれも同じように難しく、かつ奥が深いですが、やっぱりどれだけやっても難しいのは「原画」です。

ー台湾に対するイメージをお聞かせ下さいませ。

まるで自分が子供の頃に住んでいたような、親近感があります。

ー台湾で体験なさりたいことはありますか。

今回は台北の周辺しか散策出来なかったので、次回はぜひ高雄などの南の方にも行ってみたいです。

ー台湾に基づいた作品、ストーリーを創作する場合、どのような物語になるでしょうか。

今回スタッフの方に教えてもらった「萬華迷宮」、「南機場公寓」がとても面白かったので、ああいう団地を舞台にした、少年少女が主役のSF作品なんかを作りたいですね。

ー最後に、台湾のファンにメッセージをお願いいたします。

まだ色々仕事はするつもりですので、これからもヨロシクです。

【個展情報】

謎幻の機械│田中達之展

開催期間:2018年01月20日(土)~02月14日(水)
開催場所:d/art taipei
入場料金:100元(12歳未満の子供は無料)
※来場者に記念ハガキをプレゼントします。

文:MeMeOn

照片:MeMeOn

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