ボーカルのKISHOWさんとギターのe-ZUKAさんによるロックユニット「 GRANRODEO 」が7月20日に名古屋にて、ニューアルバム《FAB LOVE》を持ち、約2年ぶりの全国ツアー『GRANRODEO LIVE TOUR 2019 “FAB LOVE”』を開催。6月に、幕張メッセにて行なわれる「20th Anniversaryランティス祭り2019 A・R・I・G・A・T・O ANISONG」に参加した際、ニューアルバム「FAB LOVE」、そして台湾の思いについてお話をいただいた。
ー新しいアルバム『FAB LOVE』に関して、e-ZUKAさんが他のインタビューで「めちゃめちゃ明るいのは抵抗があったので、ちょっとグラマラスなロックンロールのイメージで作った」という話が出てました。詳しく教えていただけますでしょうか。
e-ZUKA:リード曲っていう曲で明るいのって、<SUPERNOVA>以来ですね。最近出してたのがやっぱりシリアスめの曲が多かった。まず『FAB LOVE』というお題があったんで、それをテーマに曲を作ってたので。明るい曲にしようと言うのは決めてて。でも、やっぱりちょっと明るいすぎると、そのファビュラスとかイメージがちょっと違うかなぁと思って。
ー今回は「FAB LOVE」っていうタイトルを先に決めて、イメージしながら曲を作ったそうですが、歌詞に関して、KISHOWさんが「才能が枯れた…」と思う時もあったそうですね。どうやって乗り越えてきましたか?
KISHOW:無理やりですね。半ば無理やり…何と言うか、やるしかない、言ってる場合じゃねぇなっていうふうに。才能が枯れたとか言ってる場合じゃない。鼓舞すると言うか、もう締め切り、ここまでに作らなきゃいけないポイントをはみ出たくないけど。そういうのもロックっぽくていいかなぁとは思ったんだけど、仕上がらないから、芸術家っぽくていいじゃないかなぁと思って。とにかく間に合わせるように、ギリギリでもいいから、本当にギリギリになっちゃったんですけど、曲によっては。何の打開策もないまま、タダタダ最後の一筆書きで、上がった!送ろう!みたいな感じだったんで。いうと力技っていうやつかもしれないですね。
ー当時タイトルを変えようとは考なかったのでしょうか?
KISHOW:いや、割とすんなり「FAB LOVE」っていう言葉で行こうと思ってました。まあ、「LOVE」って言う言葉も使いたいけど。そういうことでe-ZUKAさんとかプロデューサーも「これでどうや」って、「じゃあ、『FAB LOVE』で行きましょう」みたいな流れになったんですね。
ー<JUNK-YARD DOG>と<Take it easy>の2曲は、米カリフォルニア州ロサンゼルスの老舗スタジオでレコーディングしたそうです。この2曲のみ海外でレコーディングする理由、そしてこのスタジオを選んだ理由を教えて下さい。
e-ZUKA:レコーディングありきだったんですね。海外レコーディングしてみませんかっていう提案をいただいて、その時は前のミニアルバム《M・S COWBOYの逆襲》をちょうど作り始める時期で、そのミニアルバムを海外で録らないかって言う話があったんですけど、間に合わないから、次に出すであろうアルバムの曲を二曲ぐらいLAでレコーディングするって言うのを前提に作った曲なんですね。曲が先に有って、これをLAで録るのではなく、LA行きが決まって、曲を作ったっていう。それは去年の十月ぐらい。アルバムの曲の中で、一番最初出来たのはその二曲です。
ーギター・アンプの鳴りが違う以外、何か日本と違うことはありますか?大変だったことはないでしょうか。
KISHOW:一緒ですよ。
e-ZUKA:でも、何となく旅行気分じゃないけど、海外にいるという気分で、何か音がいいような気がするみたいけど。
KISHOW:後は日本食屋さんに入ったら、すごくうまかった。
e-ZUKA:日本で食べたらそんなに美味しくないだろうけど、あっちで食べたら美味しい。そう言うのもあるかもしれません。でも、僕も緊張してたんで。レコーディングの時はやっぱりレジェンド級のミュージシャンばっかりなので、一緒にやったらちょっと緊張して、最後までその緊張感は抜けなかったですね。でも、それはいい経験になりました。
ー今後また海外でレコーディングしたいと思っていますか。
KISHOW:次は台湾だったらいいな。
e-ZUKA:近いしね。ご飯も美味しいし。
KISHOW:言葉もなんとなく通じそうだもんね。
e-ZUKA:日本語が喋れる人が多いですし。
ー海外レコーディング以外、今年は声優や歌手として、何か新しい挑戦を試してみたいですか?
KISHOW:ライブでしょうね 。まだ台湾でしか海外でライブをしたことないですから。しかもその時にFLOWっていうバンドとの対バンで行きましたし。GRANRODEOで、できればワンマンでどこかでできれば海外で、もちろん台湾でも。何れ出来ればなぁ、してみたいなぁって言う気持ちが前よりは大きいです。海外でレコーディングはもうやったので、今度海外でライブをやってみたい気は正直ちょっとあります。
ー次はどの国でライブをやりたいですか。
KISHOW:やっぱり台湾かなぁ、アジアだったら。
e-ZUKA:台湾は良かったなぁ。
KISHOW:後は分からないけど、どれくらい受け入れられるのか知りたいけど。でも、行くのは大変そうだけど、キツイけど、ヨーロッパとか!大丈夫かなぁ…ヨーロッパって(笑)
まぁ、どこでもいいです!まずはアジア圏ぐらい、本当に台湾ぐらいでワンマンをやらせてもらって、それからはまたヨーロッパとかから声がかかれば!
ー最近タピオカとか、台湾のものが日本で流行っているみたいです。お二人はこの流行りに乗りましたか。「台湾の味が懐かしい!」と思うのはないでしょうか。
KISHOW:豚肉ときゅうりの薄切りをポン酢ダレみたいのにつけて食べる料理がすげぇうまかったし、後は点心?小籠包とか、あれは本当に日本と比べ物にならないぐらい本場台湾のほうが本当に美味しいんだなぁと思いました。台湾の点心はとても美味しかったです。あれはまた食べたいなぁって思います。でも、台湾は基本的に美味しかったですね、食べものが。
ーロサンゼルスでの滞在は日本料理を食べた方が多かったですか。
KISHOW:いや、そんな訳でもないです。向こうのカフェだとか、サラダだったり。後はステーキとかね。でも何を食べても、ホームシックになったりして。最終日に日本のカップラーメンを、スタッフの男子2人といっしょに食べた時は、幸せを感じました。
ーアルバム全体を作った時に、印象深いシーンや難しい所とかはありますか。
e-ZUKA:僕に関して言うと、今回は曲を作るのは凄く楽しくて、今までは曲ができなかったり苦しかったもしたんですが、すごく曲を作るのが凄く楽しいと感じました。俺この仕事向いてるかもしれない!、これならプロになれるかもしれないぞ!みたいな。楽しかったですね。だから、締め切りがなかったら、ずっと曲を作っていたいぐらいの感じでした。
ー今回のアルバムはどのように生まれたのですか
e-ZUKA:今まで出したシングルを入れるのが決まったので、その曲達と『FAB LOVE』って言うタイトルで足りない物を作っていたんです。だから、トータルのバランスを考えて、この曲があったらいいなぁとかで作ったんですね。
ー台湾のファンにメッセージを御願いします。
KISHOW:一年前に台湾に行った時、個人的に初海外だったんですけど、たくさん思い出もありますし、今度また改めてGRANRODEOのワンマンで海外でどこかでライブができるなら、ぜひ台湾がいいかなぁと思っています。またお会いできる日を楽しみにしていますので、皆変わらぬ GRANRODEO への応援をよろしくお願いします!
e-ZUKA:台湾の人に本当に良くしてもらって、食べ物も美味しかったし、後は台湾の人は、震災の時もいつも支援してくれたんじゃないですか。だから、ぜひワンマンで行きたいなぁと思います。
文:迷迷音 / 写真:Lantis
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