South Penguin

INTERVIEW / South Penguin 引き算で創作 時代や地域を超えて愛されるものを作りたい

2014年に東京で結成された South Penguin は、ギターボーカルのアカツカ(akatsuka)を中心に、稲葉航大(Ba.)、礒部拓見(Dr.)、石崎元弥(Per)、 宮田泰輔(Gt.)、ニカホヨシオ(Key.)などのサポートメンバーと一緒に組んだ。 独特な雰囲気とリズム感で、競争の激しい東京で徐々に頭角を現し、2016年と2021年FUJI ROCKのステージに2回も出演。今回台湾で開催される2023 Neon Oasis Music Festivalに出演することで、インタビューをさせていただいた。

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ー以前 Wake Up  Festivalで台湾を訪れ、THE WALLやRevolverにも出演されていたことがありますが、台湾の印象はいかがでしょうか? 今回、台湾で体験したいことは何ですか?

台湾の街、人、音楽、全てが大好きで、毎回楽しみにしています。今回の滞在では、台湾シャンプーとマッサージを体験したいです!食事もとても楽しみです。

ーNeon Oasis  Festivalで台湾に来られますが、今回のラインバップで特に気になるバンドはありますか?

昨年のフジロックに出演していたElephant Gymのライブを配信で見て圧倒されました。非常に好きなバンドです。

ー日本でのインタビューで、キラキラした素直な感動のドラマみたいな「箱根駅伝」に興味があると言いましたが、日本では箱根駅伝が終わったばかりですが、見ましたか。 現実の競技とは別に、このようなスポーツ漫画もご覧になるのですか?

もちろん今年の箱根駅伝も全て見届けました。毎年のことですが、今回もドラマチックなシーンの連続で、涙が枯れ果てました。すべての選手にありがとうと伝えたいです!

ーニューアルバム「R」と前作「Y」のタイトルは、どちらもアルファベットでシンプルに表現されていますが、前作は「美」がテーマで、今作はメンバーの赤塚さんの「R」で表現されていますね。この作品の構想についてお聞かせください。

我々は演奏するメンバーの人数こそ多いですが、バンドアンサンブルとしてはシンプルなものが多いです。基本的に引き算で作品を作っているので、歌詞や作品のタイトルについても、出来るだけ削ぎ落としたいという気持ちが強いです。アルファベット1文字のシンプルなアルバムタイトルにも、それが現れている気がします。

ーコロナの影響は多くの人の生き方や考え方を変え、特に日本の音楽業界では、デジタル配信やライブストリーミングの普及が加速しています。South Penguinさんの創作にも影響を与えているのでしょうか。

我々の活動のスタイルはコロナ 以前と以降で大きく変化してはいないので、直接的な影響はあまりないかもしれません。もちろん生活に影響は出ましたが、自分の作品作りにおいては、それほど音自体に影響を与えるものではなかった気がします。

ー台湾のファンにおすすめの曲があるとしたら、どの曲ですか?

Dos Monosとコラボした「gadja」という曲は今までにないスタイルの曲なので、自分では気に入っています。是非台湾の皆さんにも聞いて欲しいですね。

ー音楽活動を始めたきっかけについてお聞かせください。

ZAZEN BOYSという日本のバンドが大好きで、中学生の時に当時のベーシストだった吉田一郎さんに憧れてベースを購入しました。そこからZAZEN BOYSのベースのコピーなどをするようになり、バンドへの憧れが大きくなりました。South Penguinではギターボーカルを担当していますが、今でもベースが自分の礎にあります。

ー最近好きな音楽はありますか?

最近はLittle Simzをよく聞いています。大好きなアーティストです。

ー日本のメディアのインタビューで、テレビにたくさん出たいとおっしゃっていましたね。South Penguinの音楽が、日本よりも海外で広く受け入れられているようです。 この状況について、どのようにお考えですか?また、「ポップス」についてはどう考えますでしょうか。ビジネスとのバランスをどう取りますか。

もちろん、日本で広く受け入れられることは大きな目標のひとつですが、海外の方にフラットな耳で作品を聞いていただけることは非常に嬉しいことです。お声がかかれば、世界各地に演奏しに行きたいと思っています。海外での活動が拡大すればするほど、自国での評価にもつながると思っています。

自分の考える「ポップス」は普遍的なものです。その時代の空気を反映した作品でありながらも、時代や地域を超えて愛されるものを作りたいと考えています。消費のスピードが非常に早い現代ですが、インスタントな作品はなるべく作りたくありません。かといって、マニアック過ぎる作品も自分は作ろうと思いません。そこの絶妙なラインを見定めるのが、我々の作品作りだと思っています。

ー台湾のファンに一言お願いします。

3年ぶりに大好きな台湾でライブができること、本当に嬉しく思っています。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!一緒に遊びましょう!

写真:Neon Oasis Music Festival

文:MeMeOn Music 迷迷音
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