2023年に結成15周年を迎える日本のインストゥルメンタル・バンド、 toconoma 。 ギターの石橋光太郎、ピアノの西川隆太郎、ベースの矢向玲、ドラムの清水郁哉4人で組んだ。日本のインストロックシーンで高い評価を得ており、台湾でも何度かライブを行った。 2018年に行われたElephant Gymとのツアーはソールドアウトとなったほか、2019年のWake Up FestivalやBugs of phononとの対バン公演が好評を博した。コロナが落ち着いてから、ようやく台湾へ「𝗘𝗺𝗲𝗿𝗴𝗲 𝗙𝗲𝘀𝘁 : 𝗝𝗮𝗽𝗮𝗻 浮現祭日本篇 NEW TAIPEI STAGE」に出演。公演前、ギターの石橋さんにお話しを伺いた。
ー久しぶりに台湾にいらっしゃって、ご感想はいかがですか?
台湾はいい記憶しかないので、とても楽しみです。本場のタピオカミルクティーが飲みたいです。そして台湾の素晴らしいファンに会うのが楽しみです。
ー今回共演するアーティストさんは幅広くて、台湾のアイドルグループまでいて、特に気になる方はありますか?
ホルモンボーイズがとても格好よかったのでライブで観るのが楽しみです。
ーコロナの影響は多くの人の生き方や考え方を変え、特に日本の音楽業界では、デジタル配信やライブストリーミングの普及が加速しています。toconomaさんの創作にも影響を与えているのでしょうか。
あまり気にしすぎないようにしていますが、自然と曲の長さが短くなったり、インパクトのあるイントロを作るようになりました。
ーちょっと前のようなシティポップブームもそうだし、最近はデザイン、アート、洋服など、いろいろな領域でレトロが流行っていると思います。新曲〈Futurez〉は、80年代のジャズや音楽、楽曲を再解釈したものですが、 80年代音楽のどのような部分に魅力を感じますか? 未来的な意味を込めた曲のタイトルで伝えたいことは何でしょうか?
80年代の日本は経済的に成長期だったので、当時のカルチャーの持つ勢いや、いい意味で雑多で野蛮な雰囲気に惹かれます。あとは自分たちが子供だった時代なので、ノスタルジーもあるかもしれません。最近はtoconomaのルーツに対して自覚的になっているので、過去に自分たちが聴いてきた楽曲やカルチャーを受け継ぐ意味を込めてFuturezと名付けました。
ー働きながら音楽を作る、自分のペースで、toconomaの15周年を迎えますが、このメンバーで音楽を作り続けるために一番大切にしていることは何でしょうか?
健康第一。無理はしない。家族を大切にすること。
ー初ライブの音源が公開されましたが、スキルの向上以外に、これまでと比べて変化したことはありますか? それとも、デビュー当時から変わらないものがあるのでしょうか?
プロ意識は生まれたと思います。それと同時に、アマチュア音楽家のように音楽をただ楽しむ気持ちは忘れていません。
ー来年の計画や目標についてお聞かせください。
またたくさん海外に行けるようになると嬉しいです。結成15周年なのでアルバムが作れたらいいなと思ってます。
ー台湾のファンに一言お願いします。
台湾のファンはみんな素晴らしく、言葉は通じなくても、心は通じていると感じます。またライブ会場で一緒に音楽を楽しめたら最高ですね!
toconoma HP:https://toconoma.xii.jp/
文:MeMeOn Music
写真:Megurin’ Tokyo