adieu ( 上白石萌歌 )が、今年6月30日に2ndミニ・アルバム《adieu 2》をリリース。前作で表現した死生観はそのままに、新たにストレートなメッセージ、日常を表現した楽曲を盛りむ。また、今作に小袋成彬、塩入冬湖(FINLANDS)、君島大空、カネコアヤノ、古舘佑太郎(2)が参加ということで、多彩な作品となっている。2019年に音楽活動を開始してから、音楽を通してどんな違う景色を見てきたのでしょうか、今回のインタビューでadieuさんにお話を伺いた。
ー「adieu」の名前の由来を教えて下さい。
フランス語で「さようなら」です。
ー今は演技も歌も両方で活躍するアーティストですが、歌おうと思ったきっかけ、影響されたことは何ですか?
小さな頃から歌が大好きで、いつか形にできるといいなと漠然と思っていました。そんな中、2017年に公開された映画「ナラタージュ」の主題歌を歌って欲しいという依頼をいただき、今の活動を始めるきっかけとなりました。
ー人気プロジェクト 「THE FIRST TAKE」に参加した最初のアーティストですかどんな気持ちですか?
白くてだだっ広い部屋で、しかも一度きりしか歌うことのできない企画というのはとても新鮮でした。緊張感があり、音楽と密になれる空間だと思います。あんなに素敵な企画に最初のアーティストとしてお呼びいただきとても光栄です。
adieu 「THE FIRST TAKE」初演出映像:https://www.youtube.com/watch?v=YTKuKuD-gmE
ー今まで君島大空、小袋成彬、塩入冬湖(FINLANDS)、カネコアヤノ、古舘佑太郎(2)と一緒に仕事してきましたが、印象的なエピソードなどありますか? 特に「天使」に関してはカネコアヤノさんのファンだと伺いましたこの曲についても教えてください。
みなさんもともと大ファンで、ライブに足を運んだことのあるアーティストの方々ばかりだったのでとても嬉しかったです。直接お会いしてメロディラインや歌詞の細かい部分をを話し合って決めていく作業が貴重でした。
カネコアヤノさんは特に大ファンでした。カネコアヤノさんの音楽が大好きだからこそ、この楽曲を自分の声によって良いものにしなければならないという責任を感じました。カネコアヤノさんの色とadieu の色がうまく溶け合って、素敵な曲が生まれた気がします。
ー写真撮影が趣味だと聞きました、MVや写真展などでも拝見できます。今写真の歴史を勉強しているそうですが、好きな写真家はいますか?写真を撮る時に課題をきめて撮ったりしますか?
ロバート・フランクの写真が好きです。写真を撮る時はあまりテーマを決めずに気ままに撮ります。街をぶらぶら歩いて気になったものを収めるのが好きです。
ー音楽家としての目標を教えて下さい。今後ご一緒したいアーティストやミュージシャンはいますか?
今まで自分自身が音楽に救われて来たので、今度は自分が誰かの心を救うような音楽を届けられたらいいなと思います。あとは言葉が好きなので、自分の言葉で歌詞を綴ってみるのも目標です。ご一緒したいアーティストは、折坂悠太さんやくるりの岸田繁さんです。
ーデビューして10年ですが、この10年で変化したことは何ですか?鹿児島から東京へ移った時の想いを教えて下さい。不安が大きかったですか?ワクワクが大きかったですか?
ここ10年で小学生から中学生へ、中学生から高校生、そして現在の大学生までどんどん大人に近づいてきました。わたしは今21歳で、10歳でこのお仕事を始めたので人生の半分を表現活動に費やしていることになります。デビュー当時と比べると、今は責任感や覚悟がどんどん増していき、より自分が主体となって表現していきたいと考えるようになりました。
東京へ移るときは、家族や仲の良い友人と離れることの寂しさがありましたが、前向きな気持ちの方が大きかったです。今でも地元の鹿児島はわたしにとって大切な場所です。
ー餃子以外で得意料理はありますか?おうちごはんのお勧めはありますか?
おうちでは野菜やお肉、魚を蒸して食べるなどして、なるべく栄養をバランスよく摂るようにしています。スープやカレー、パスタなどもよく作ります!以前台湾に訪れた時に朝食でいただいた鹹豆漿がとてもおいしかったので、お家でも作れるようになりたいです。
*写真は 2021 年 8 月 25 日adieu「adieu First Live 2021 -à plus-」 Zepp DiverCity(TOKYO) の演出
Photo by Kodai Kobayashi
Special Thanks:ATC Taiwan、KEEDAN、Onippon、YSO Life
文:MeMeOn Music / 写真:Sony Music
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