Funk、Jazz、Discoなど、いろいろな要素を取り入れる「toconoma」は西川隆太郎(ピアノ)、矢向怜(ベース)、清水郁哉(ドラムス)、石橋光太郎(ギター)4人で組んだ日本のインストゥルメンタルバンド。台湾バンド「ELEPHANT GYM」と日本での対バンを続き、4月28日に台湾いらっしゃい、「ELEPHANT GYM」台湾公演のゲストとして台湾初のライブができた。記念すべきの初台湾公演のインタビューを公開中!
ーtoconomaのみなさんは昨日着きましたか。
石橋:昨日着いて、この二人(清水と矢向)は今日着いた。
ーへええ!大変ですね!
清水:大変です、今日の7時……
ー今日の7時?!!
全員:はははは(爆笑)
清水:昨日着いて、ちょっと寝て、今絶好調!
ー初めて台湾にいらしゃたんですか?
石橋:はい、始めてです。
ー石橋さんと西川さんは昨日どこへ行きますか?
石橋:昨日は鵝掌を食べて、美味しかったです。
西川:夜市。いろいろな屋台に行って、ぶらぶらしました。
ー日本でのカルチャーショックって何かありましたか?
西川:バイクがすごく多いし、荒くて怖い。
石橋:臭豆腐!
西川:ギリギリ食べた(爆笑)
西川:ふわふわかき氷も食べた、あとタピオカ!
矢向:満喫してるね……
石橋:最高だ!
西川:台湾最高!
ー何か体験したいことはないでしょうか
清水:体験したい……ライブ!
石橋:一人で一週間くらい台湾にぶらぶらしたいです。
西川:ほかの台湾のバンド見たい。台湾のバンドは落日飛車(Sunset Rollercoaster)と大象體操(Elephant Gym)二つしか知らない。どういうジャンルが人気なのか全くわからないから。
ー台湾のバンド最近も結構日本に行ってますね。
清水:たぶん、もっとアンダーグラウンドのバンドだと、日本のバンドより台湾のバンドがよく日本に来てるかもね。
ーElephant Gymさんに対する印象を教えてくださいませんか。
石橋:nice guy!
矢向:楽器が上手。
西川:確かに。
ーElephant Gymさんと共演するとき、何か面白いエピソードがありますか。
清水:彼らの日本語の上手さにびっくりした(笑)!
石橋:ティンちゃんのMCがすごくキュートで、ドキドキした(笑)。
ーなんの話ですか?
石橋:「私は日本語を勉強中です」とか、かわいい。
清水:ティンちゃんが途中で自分って何歳ですって言って、なぜか、結婚したい(笑)
ーじゃ、今日のMCはどうですか?
西川:昨日夜市に行った時、現地の人と話して、教えてもらって、メモした。例えば「我們有帶CD來」(全員爆笑)、「甲飽沒」、「打給再會」、「我們會簽名」…
ー物販大切ですね(笑)他はありますか?
西川:「我愛大家」
清水:そういうバンド?!(笑)
石橋:「お前ら!!!」とかはない。普段は「楽しいですか?」とか、そういうくらい(笑)でも台湾にきて、本当にびっくりしたのは、みんな日本語も喋れるし、すごい!
ー今月リリースされた《BLUE YARD》も含め、toconomaのCDジャケットはすごく綺麗で、毎回とも石橋さん自分でデザインしますか?
石橋:そうです。みんな仕事してるんですけど、僕の仕事がグラフィックデザイナーで、CDジャケットもそうですし、アーティスト写真……
ーあ、あのツイターのアイコンも?!
石橋:そうです。アイコンも私が。
ーすごいですね!
清水、西川:すごいですよ!
ーグッズのデザインもそうですか?
石橋:そうです。清水とデザイナーですね。
西川:だから人に頼まなくて大丈夫。バンドの中でそういうのが作れるっていう。料理もできるし……
ーへええ?!!
石橋:矢向はタイ料理のコック。
ーすごいですね!タイに行ったことがありますか?
矢向:あるよ。一回だけ。でも三日間くらい(笑)。
清水:旅行だよ!(笑)
ーということで、みんな音楽で食べてるわけではないですか?
石橋:ではないです。西川は営業です。
清水:割とバンドの窓口。いろいろやり取りしてくれる。ビジネスメールとか(笑)
ーみんな音楽で食うわけじゃなくて、どうやって時間を作って音楽活動し続きますか?
西川:お休みの日に集まって、週一回、月に四回集まって練習して。
石橋:あとはそれぞれが家で頑張るっていうスタイル(笑)。
ーでも、音楽を本業にしたくないですか?
西川:たぶん日本だと、それは難しくて、仕事しながら音楽をやってる人がすごく多いと思う。音楽で食うのが珍しい。toeとか、このくらいだけ(笑)。
清水:仕事も好きだし、バンドも好きだし、両方好き。
ーでも、大変じゃないですか?
矢向:自分たちでやりたいだから。
ーだから今日きたばっかりということですよね?
全員:そうですね(笑)。
石橋:月曜から金曜までずっと働いてて、土曜と日曜ライブ。
清水:仕事終わって、空港に行って、今日(笑)。だからすごく疲れてる(笑)。
ー大変ですね!
清水:好きな飲み物は、Red Bullです!
(全員爆笑)
ーだから新作を出すのも遅いですね。
全員:そうです!その通り!
清水:自分たちのペースで大事にしています。
ーいつもどのような感じで作曲してますか?
石橋:曲によってばらばらですね。
西川:でも、この二人は基本的に曲を作って
石橋:あと、みんなでベースを持ってきて、みんなで作る。
ー歌詞を入れることを考えたことがないでしょうか?
西川:ないですね。
清水:全員歌がうまくないですよ。下手ではないけど、うまくもない(笑)。でも逆に、言葉がないから、台湾の人とかも聞いてくれるし、世界中の人が理解してくれるのはすごくよかったなと思う。
ー海外進出に対し、怖い感じがしないでしょうか?
清水:ただ言葉だけだね。例えばElephant Gymは自分たちの国の言葉も喋れるし、英語も喋れるし、なぜか日本語も上手だし。でもうちらはほぼ日本語しか喋れないから、そこの難しさがある。あと、どうやって海外に行ったらいいかよくわからない。
ー今年に10週年を向かいます。いままで振りかえて、何か変わったところ、それでも変わってないところがありますか?
西川:基本的にはかわらないよね。月曜から金曜まで働いてて、土日でライブして、曲がたまったらアルバムをつくる。毎年毎年やるのが楽しい。でも例えば海外に行くとか、自分たちがやってることが広がってると言うのは感じます。
ー今後新しい試しはないでしょうか?例えばタイバンツアーとか?
西川:タイバンツアーやりたいですね、面白そうですし。今日もそうだし、例えば他の国でそこのバンドとツーマン、それはたくさんの人に僕らを知ってもらうし、そこの音楽も知ることができるし、いいことなと思います。
ーみんな好きな漫画がありますか?
石橋:ドラゴンボール、ワンピース、ハンターハンターとか、そういう漫画は好きです(笑)。
清水:小さい頃漫画家になりたかった!
石橋:俺も!
ーじゃ、どうしていまは音楽……
石橋:すごい個人的には、デザイナーになったら、CDジャケットが作りたくて、デザイナーになりたいと思ったんですね。だから、バンドをやる一つのモチベーションがCDジャケットを自分たちで作れるというのがすごく楽しくて、やってるかもしれない。
ーアニメ関係のタイアップはやりたくないでしょうか?
清水:劇中曲の仕事の話があったりするけど、スケジュールと曲のストックがないから、NG。でもやりたい気持ちはあります。一週間に一回しか練習できないから、曲を作るのがすごく遅いですよ。だから、タイアップの方に一週間後に曲を作って下さいっていわれても無理、「ちょっとできません、ごめんなさい!」って。そこは音楽を仕事でやってる人をちょっと羨ましいとはありますね。
ー今後の目標を教えてくださいませんか?
西川:行った事ないところにライブやりたい。
清水:台湾でツアー回りたいですね。
石橋:ゆっくりでもいいんで、このバンド続けていけばいいなと思います。40歳、50歳になっても、こんな感じでやっていけたらいいなとは思います。
文:MeMeOn Music
写真:MeMeOn Music