雨のパレードが、バンド結成 10 周年イヤーとなる 2023 年 10 月に新作EP《Human Being》をリリースした。その新作を携えて日本全国 7 カ所を回る全国ツアー『ame_no_parade 10th Anniversary Tour〜Progress〜』を行った。ファイナル公演で、追加公演として、2024 年 1 月 18 日に台湾の The Wall Live House でライヴを開催することも発表。久々の台湾公演で、どのような思いを持つのか、ボーカルの福永浩平にお話をいただいた。
ー 2019 年に 3 人体制になって、いよいよバンドの第 2 章をスタートさせようとしていたところ、コロナに遭遇し、当時いろいろな計画は中断したはずでしょう。 しかし、コロナの影響で、日本のストリーミングの発展にも加速させました。 この間の心境の変化や、創作やライブパフォーマンスに対する考え方の変化について教えていただけますか?
当時はライブで映える曲を意識して曲を作ってる時期だったのでコロナの影響でライブが出来なくなりかなりショックを受けてました。曲を作り続けることでしか自分たちの存在の証明が出来なかったので曲は書き続けましたが、応援してくれるファンのみんなの顔を見る機会がなかったので本当に届いているのか不安でした。
ーコロナ期間中、何か新しい興味を持つようになったことはありますか?
個人的にはキャンプや多肉植物(アガベ、ディッキア、サボテンなど)にハマり始めました。
ー結成から 10 年が経ちましたが、振り返ってみて忘れられない出来事はありますか? あるいは恥ずかしいエピソードがあればぜひ教えてください。
〈Tokyo〉という曲を出した時の世間に認知されていく感覚は忘れられない出来事かもしれません。
ー今回の台湾公演は、昨年 10 月に日本で行われたツアー「ame_no_parade 10th Anniversary Tour ~Progress~」の追加公演となりますが、タイトルの「Progress」にはどのような意味が込められているのでしょうか? 10 周年にリリースされた EP のタイトルが『Human Being』なので、人類の進化と関係があるのかなと思っています。実際はどうでしょうか。
10周年という節目ですが通過点でしかないのでProgressというタイトルになりました。
ーこのツアーで印象に残っていること、あるいは成長したと感じることはなんでしょうか?
数年ぶりに訪れた場所でファンが待ってくれていて昔のグッズを掲げて一緒に歌ってくれてる景色に感動して泣いてしまいました。
ー「Human Being」にはちゃんMARI(Key / ゲスの極み乙女、ichikoro)、MELRAW、永井隆泰(Nulbarich)が参加しています。 これらのコラボレーションからどのような新しい刺激を得ましたか?
全て自分たちだけで楽曲制作を完結させることが多かったので、あえて決め込みすぎずにゲストミュージシャンに任せる部分を作ったり、自分だけでは思いつけなかったアレンジの細部があったり良い化学反応がありました。
ー台北公演の OA に、日本語で歌う台湾バンド「ゲシュタルト乙女」を招きましたが、このバンドにどんな印象をお持ちでしょうか。
僕は日本語しか出来ないのですごいなと思います。笑
ー久しぶりに台湾に戻ってきて、恋しくなること、やってみたいことは何ですか?
甘いものが好きなので台湾カステラ食べたいです。
ーコロナ収束後、日本へ旅行に行く台湾のファンが多くなります。鹿児島出身の雨のパレードから、穴場を教えてくださいませんか。
東京の高円寺とか古着屋さんがいっぱいあるのでオススメです。
ー最後に、台湾のファンにメッセージをお願い致します。
久しぶりの台湾ライブをメンバーもライブクルーも全員楽しみにしております。昔の曲から新しい曲までを含む最高のセトリを持っていくので是非とも皆さん足を運んでください。会場でお待ちしてます。
雨のパレードリンク
文:迷迷音 MeMeOn Music
写真:J-WAVE MUSIC