大阪の音楽ライヴイベント「RUSH BALL」が、 5 年振りに台湾で開催。最終日の 12 月 15 日に FRIENDSHIP. とコラボレーションイベントとして台北 THE WALL で踊ってばかりの国、ゲシュタルト乙女、東京初期衝動、LITE、TENDOUJIの 5 組を誘い、「RUSH BALL × FRIENDSHIP. in 台灣」を行う。ライブ前、LITE のギター武田信幸にインタビューを行った。
ー久しぶりに台湾に来まして、台湾に対する印象を教えてください。また、ライブ以外に台湾で楽しみにしていることはありますか?
台湾はいつも大歓迎で盛り上がってくれるので凄く楽しみにしています。ライブ以外では臭豆腐に再トライするのを楽しみにしています笑。
ー特に興味を持った台湾のミュージシャンやバンドはいますか。
やっぱり最近では Elephant Gym はもちろんですが、 LITE と別のプロジェクトをコロナ禍から初めて、今年は台湾の Misi Ke と Fake Creators でコラボした楽曲をリリースしました。リリース直後に Misi ke を日本に呼んでライブにゲスト出演してもらうなど特別なショーケースを作ることができました。透明感のある歌声のとてもいいアーティストですね。
ー今年活動 20 周年を迎え、『STRATA (Preview)』を先日出しましたが、タイトルの「STRATA」に含まれた意味を教えてください。
STRATA は地層という意味です。今年結成 20 年目を迎える LITE の蓄積された活動を通じて感じた思いや音楽性の変化、出会った人などを地層という断面にして客観的に見たときに美しい作品になっていたらいいなという思いでつけました。
ー来年 1月に 4 年半ぶりとなる7枚目のアルバム《STRATA》をリリースする予定ですが、『STRATA (Preview)』を先に出す理由を教えてください。
STRATA (Preview)のジャケットにあるように、これから発売されるアルバム《STRATA》の中身を先に覗いてみようという主旨です。
ーコロナの影響は多くの人の生き方や考え方を変え、特に日本の音楽業界では、デジタル配信やライブストリーミングの普及が加速しています。 LITE さんの創作にも影響を与えているのでしょうか。
もちろん影響があります。広く全世界の色々な人に聞いてもらいたいと思う限りはストリーミングサービスのハックは必要だと思います。 LITE で今回意識したことはアルバムに向けて preview などシングルをたくさんリリースしたことです。これによってアルバムへの導線と聞かれる機会が増えていると思います。
ー 20 年経って、以前は重要だと思っていたことで、今はそれほど重要でないことは何ですか?
自由であることですね。 20 年前はポストロック・マスロックを意識してLITEらしさといものを求めて作品をつくっていましたが、いまは歌も入れ、テクノライクなシンセも入れ、ポストロックやマスロックにこだわらず頭のイメージの枠を外して自由でいいじゃんと思うようになりました。
ー台湾の皆さんへ一言お願いします。
実は LITE にとってもコロナ禍以来の初めての海外公演です。この数年でLITEはまた別のバンドへと変化を遂げています。久しぶりの海外である台湾でライブを見てくれた人の反応が楽しみです。
live photo Credits:Mayuko Takeuchi
文:MeMeOn Music