VALSHE がメジャーデビュー10周年記念ベストアルバム《UNIFY -10th Anniversary BEST-》台湾盤をリリース。書き下ろし新曲〈UNIFY〉をはじめ、アニメ《名探偵コナン》主題歌〈君への嘘〉など歴代ヒット曲全32曲が収録されたものだ。
また、初期神曲〈右肩の蝶〉もオリジナルの制作者「のりぴー」と共にリアレンジされ、新録ver.として10周年記念ベストアルバムに収録。10年間経ってここまで辿り着いたご感想、そして台湾に対する印象など、お話をいただいた。
ーベストアルバム《UNIFY -10th Anniversary BEST-》台湾盤リリース、おめでとうございます。各時代の楽曲に改めて向き合ってみて、気付いたことは何でしょうか?
ありがとうございます。デビューから10年間で100曲以上の楽曲を発表してきました。その時々で新たなサウンド、新たな世界観、新たなVALSHEを探し提案することは音楽活動をする上で自分にとって重要なことでした。だけど、作ってきたそれらを振り返ると、それぞれの楽曲がちゃんと繋がり結びついていることに気づく。ここまで歩まないと見えなかったことのひとつです。
ーデビュー前に発表した〈右肩の蝶〉の2020年バージョンも収められます。台湾のファンからも「懐かしいなあー!」、「しかも秋赤音と白皙」などの声が上がっています。この曲を録り直してみて、どんな感慨がありましたか?
「歌い直す」だけならレコーディングするつもりはありませんでした。
一番大きかった存在は、「右肩の蝶」をきっかけに、今でも応援してくれるファンの存在です。その皆さんに10年の成長や歴史を感じて頂きたくて、それが叶うアレンジとコラボレーションがあっての実現となりました。
感慨はもちろんですが、どの楽曲よりも感謝の意味が多い収録です。
ーデビューアルバム《storyteller》から〈Myself-DECADE-〉もセルフカバーしました。メジャーデビューしてから10年経って、自分の中で変わっていないと感じる部分を教えてください。また、逆に変わったと思う部分は何でしょうか。
活動の中でバンドサウンドを背負って歌うことの楽しさを見つけ、ステージパフォーマンスやレコーディングで積極的に取り入れるようになった事は、わかりやすい変化だと思います。その時自分が表現したいことに合わせて、選択できる幅が増えました。ひとつだけ変わらないことは、自分自身の音楽活動と音楽そのものに対する気持ちです。内面の不変、外面の変化を表す楽曲として〈Myself-DECADE-〉は最たるものだと思います。
ーこれまでの出来事で印象的だったことについて教えてください。
印象的なこと、忘れられないことは10年間という長い時間の中で多くあります。だけどひとつだけ取り上げるなら、やはりファンと初めての対面を果たした1st LIVE、幕が上がった瞬間でしょうか。あの感動と感激は忘れられません。当時からファンに「本当に実在したんだ!」とよく言われましたが、自分もファンに対して同じ心境を抱いていましたからね。笑
ー新型コロナウイルス感染拡大の影響でライブが開催できない中、その代わりの手段として、配信サービスが伸びています。VALSHEさんも去年オンラインミニライブを行いましたが、終えてみていかがでしたか?
音楽に限らず、半ば強制的に自分たちは「新たな手段、新たな形」を求められています。
今までの当たり前と比較すれば、課題はたくさんあります。LIVEは特に、その場に居合わせることで得られる熱量や感動、その価値をこれまで伝えてきたわけですから、当然です。だけど同時に、配信を用いることで共有できる記憶や、感動もあるんだと知りました。配信サービスが、台湾をはじめ海外のファンが気軽にステージにアクセスできる手段になるのなら、たとえコロナウイルスが終息したとしてもやる価値のあることだと思うから、去年のLIVEを収穫だったと感じています。
ー外出が制限される中、毎日はどのように過ごしていますか?何か新しいことを挑戦して見ましたか。
この一年、必要最低限の外出を避けた生活をしています。
遊びにでかけることもほとんどありません。
その代わりに自宅がどんどん快適になっていきます。笑
制作室を使いやすくしたり、家具を変えたり、より家での時間にこだわるようになりました。
ーまた、最近ハマってるアニメは特にありますか。
《Dr.STONE 》が好きでずっと見てる。
ー新型コロナウイルス収束後、台湾に旅行できれば、やってみたいことや行ってみたいところはございますか。
毎年の大きなツアーのあとでVALSHEがいなくなったらだいたい台湾にいるって、身近なスタッフは知っているくらい大好きな国なので、昨年は行けなくてストレスでした。
やりたいことはたくさんあります。
お気に入りのカフェでただのんびり過ごしたり、一日五分埔をまわって掘り出し物を
探すのも好きです。あと西門紅楼に行きたい。そこで購入したアクセサリーを衣装にしているものもあるんですよ。師大夜市に大好きな服屋があるから、そこにも必ず行きたい。
ー今後どのように音楽活動を続けていこうと考えてらっしゃいますか?
10年間、自分の決めたルールに常に従って音楽を続けてきました。
「こうするべき」、「こうあるべき」と制限をかけていたことを緩めてあげたい。
10年経った自分なら許してもいいかなって思える音楽や、見せ方がたくさんあるんです。
ひとつひとつの音楽を大切に届けることは変えずに、単純にボーカリストとしての機会を増やしたいと今は考えています。
ーMeMeOn Musicの読者に一言御願いできますでしょうか。
困難な状況でも、遠く離れていても、音楽は心を支えてくれる最大の武器だと信じています。
大好きな国台湾に一日も早く訪問できることを願っています。
あ、大事なことですが台湾でLIVEをしたいと100回は言ってますがまだ実現しません。
1000回言い続けるので台湾からも熱いエールお待ちしています。
コロナに打ち勝って必ず会いましょう!!
VALSHE HP:https://valshe.jp/
文:MeMeOn Music / 写真:Welcome Music