Ta_2とYORKE.によるヴォーカルとペインターの異色組合「 OLDCODEX 」が約2年振りのニューアルバム 《LADDERLESS》をリリース。「20th Anniversaryランティス祭り2019 A・R・I・G・A・T・O ANISONG」に出演後、6th Album《LADDERLESS》、そして台湾に対する思いについてお話を伺いた。
ー先ずは、先ほどの演出はすごく迫力がありました。お疲れ様でした。早速ですが、6th Album《LADDERLESS》を7月に発売します。タイトルに『LADDERLESS』を選んだ経緯などをお聞かせいただければと思います。
Ta_2:これはYORKE.からの提案でしたね。
ーそうですか。
YORKE.:「R」で始まる「ラダー(rudder)」って言う言葉があるんですけど、主導者とか。で、「ラダー」って言うことは自分の先頭を走っている人がいないって言うかそんなイメージなんですけど、最初その言葉を思い付いて、そのままだと面白くないなぁ、OLDCODEXっぽい言葉がないかなぁって思って。梯子とか、「L」の「ラダー(ladder)」とくっ付けて、「LADDERLESS」みたいなそういうイメージ。だから、「R」で始まるとちょっとネガティブだなぁと思って、もうちょっとポジティブなイメージにしたくて、その梯子がなくても立ってられるんだみたいな、そういうちょっと強いメッセージに変わるといいなぁと思って。で、そのスペルも「L」で始まって、タイトルは大文字で一つ一つのアルファベットに意志があるような、そんなタイトルになったんじゃないかと。本当だったら「rudderless」って言う言葉を発想していたけど、ちょっと言葉で遊んだと言うか。だから、台湾語でも良かったかもしれないし、色んな国の言葉を僕が知らないから英語で選んだけど、いろいろ探しててその言葉にたどり着いたっていう感じです。
ー新アーティスト写真がこの間公開されました。昔だったら、YORKE.さんのペイントに写真のパターンが多かったが、今回は白ぽっくて、シンプルな写真でOLDCODEXにとって、珍しいと思います。今回のコンセプトを教えていただけないでしょうか。
Ta_2:元はそういう球体とかにペイントするのもありだよね、みたいな話をしてたんですけど最終的にYORKE.とセレクトして、出来上がった物は意外と今の世界観をうまく現しているのかなぁって思いつつ。
YORKE.:そうね。最初にカメラマンと話していた時は、球体とか四角の箱とかに絵があって、みたいなのは面白いねって言うスタートだったんですよ。だから、ああいう真っ白な世界で写真を撮ってみたら面白いなぁって、スタッフの人達にも言ってもらって。ああいう静の世界の中で、二人が存在してるっていうのは逆に強く見えるね。
7/31発売6th Album「LADDERLESS」ジャケット写真解禁!
OLDCODEX 6th Album ”LADDERLESS” (ラダーレス) Releasing 2019.7.31https://t.co/aimHi4vVby pic.twitter.com/45oa2baTuD— OLDCODEX (@OLDCODEX_NEWS) July 7, 2019
ー今回のアルバムは特に何かを意識しながら作りましたか? 何か新しい試しがありますか?
YORKE.:いっぱいあるんじゃないの?
Ta_2:いっぱいある(笑)。シングル曲が<Growth Arrow>、<One Side>、<Heading to Over>と、四月からNetflixで公開されていた《ULTRAMAN》で流れている<Sight Over The Battle>の四曲が入ることになって。やっぱシングル曲は凄くパワーが強いって言うか、力強い楽曲が揃ったなぁっていうイメージが多くて。アルバムはどんなふうに構築していくのかって言う時に、今回はバンドと打ち込みの音みたいなものをよりハイブリッドで使いたいなぁっていうのはあったから、かなり打ち込みの音を加えたりとか自分達がライブをしていく上で、ワンマンでだとどんなふうに絵と絡ませて見せた方が面白いかなとか、今までだとカップリングとかでやっていたことをあえてそのアルバムの中に詰め込んでみたりとか、そこで全体の整合性をつけていきました。その上で、OLDCODEXの世界観を自分達でもう一度広げるっていうテーマではありましたね。俺らのライブって激しかったり、そのエモーションみたいな所を聞き取ってもらえると凄く嬉しいんですけど、全部荒い感情だけではなくて、時に静かに、時に感情の波すらも立たないみたいな、そんな楽曲がたくさんあるのでより焦点を当てたいなぁって思いながら作ったアルバムでした。
ー最近タピオカとか、台湾のものが日本で流行っているみたいです。お二人はこの流行りに乗りましたか。「台湾の味が懐かしい!」と思うのはないでしょうか。
Ta_2:めっちゃ乗っかってる。
YORKE.:My favorite! タピオカは大好き。台湾で台湾のスタッフの女の子に飲んでみてって言われて、最初俺は飲まないって言ったんだよ。でも、それでもめっちゃ勧めてくるから、黒糖タピオカミルクティーだったんだけど一気に3つも飲んじゃうくらい超うまいっていう。それで日本に戻ってきたら、タピオカ屋さんがあって、台湾と同じ味して感動したよ。
ーそれで、日本にあるタピオカのお店はもう全部巡りましたか?
YORKE.:僕はね、一店舗だけって決めてる。そこで飲んだやつが美味しいから。それ以外のお店は一回行ってみたいけど、そこしか飲まない。超うまいから。
ーではTa_2さんはいかがでしょうか。
Ta_2:俺も1、2回ぐらい飲んだことあるんだけど、俺はそんなに甘いドリンクを飲まない人だから、毎回YORKE.がすげぇうまそうに飲んでるのを見てる。俺の台湾の思い出はご飯がすごく美味しかったことかなぁ。
YORKE.:そうだね。美味しいね! 台湾。
Ta_2:本当に旨い!
YORKE.:日本と凄い近いよね。海外の感じしなかったもんね。
Ta_2:食べ歩きとか買い食いを一番したのが台湾だと思います。一人でぶらぶら歩いてて、色んな麺類だったりとか肉まんみたいな物も沢山あるから。それはすげぇ他の国で見ても美味しそうに見えて、俺はずっと買い食いしてたんだよね。
ーOLDCODEX Tour 2019が発表されましたが、台湾のファンの皆さんは追加公演があるのかなとすごく期待していますが…
Ta_2:行きたいよね! もし今年行けなかったとしても、行けなかったことに対して、自分たちが悔しい思いをしてないことはないので。だからもしその発表がなかったとしても、有ったとしても、どちらにしても自分たちが思うことは毎回沢山あるから。前回来れたのも結局何年かぶりだったのかな?
YORKE.:二年ぐらい空いてたよね。
Ta_2:そうそう! だから行けるんだったら、毎年行きたいと思うけど、自分たちが行ってもいいよって言ってもらえるような、そういうギフトを掴むまではすごい色んな道のりがあったりするから、僕ら自身がそれをしっかり掴めるように成長しなきゃなって思います。
ー台湾のファンたちにメッセージをお願いしてもよろしいでしょうか。
YORKE.:はい。台湾大好きですよ! I love Taiwan! 本当に台湾のファンの皆大好き! やっぱり台湾でライブをやって、海外でライブをやるってこんなに楽しい事だなぁって教えてもらった国なんで、また行ける時は、例えば東京じゃない所に行くのと何も変わらない気持ちで台湾に行ける。それくらいファンも人種とか国境とか本当にないような感じで俺達を受け入れてくれる。だから全力で返したい。前回僕達はなるべく日本でやっているクオリティを台湾に持っていくっていうのがテーマだった。それに二年かかっちゃったんだけど、次は日本でやってる音も絵もセットも更に届くタイミングでライブをやりたいなぁと。それは台湾のファンに対しての誠実な向き合いって言うか。前回もまだまだ足りないなぁって思いがいっぱいあって、自分が出来る最大のパフォーマンスで返したいと思うんですけど、やっぱりもっと出来たなぁって言うのもある。だからいい状態でまた台湾に来たいね。ただね、そんなにいい状態じゃないのに台湾のファンがすげぇ盛り上がるから、そういう意味では、アーティストとしてはすごくいい環境をファンが作ってくれるけど、そうじゃなくて俺たちが作るんだっていうのをもう一回日本で戦って必ず帰るんで、その時はまた「我回来了(ただいま)」と思いっきり言っちゃいたいなぁと。それまでにはもうちょっと練習しとく。タピオカがその時に日本で流行っているか分かんないし、このブームを終わらせないように、まずはタピオカ。タピオカの先にある!
Ta_2:(笑)
ー(笑)ではTa_2さんもお願いいたします。
Ta_2:俺は台湾の思い出って本当にYORKE.が言ってる通り、我々が持っていける物が同じクオリティで持っていきたいのに、なかなか持っていけなかったんだよなって思っていても、そんなのを吹き飛ばしてくれるぐらい皆が俺たちを笑顔にさせてくれたんですよね。その印象がすごく強くて、本当に国境なんてなかったかなって思うぐらいに皆がずっと笑顔なんですよね。何を話しても、例えばつたない言葉で皆に何かを伝えても、全部に対してありがとうって返してくれるから、それにすごく感動してて。本当にライブ中のMCでYORKE.も言ってるんだけど、これ日本なのかなって思っちゃうぐらい。でも本当に俺たちがそう錯覚してるぐらい皆に愛されてるのが分かるような場所だし、俺たちももっといい状態で皆の元へ帰ってきたいかな。そういう状況をしっかり掴んで、より面白い状態で皆を驚かせられるような、ガンガン引っ張っていけるような状態でまた皆の元に戻るので、それを少し待ってていただければ嬉しいなぁと思うし、それまで俺たちもまた頑張って活動していくので、その時にはちょっと距離はあるかもしれないけれども、そういった物を少しだけでも覗いてくれてみていると、とても嬉しいなぁと思うので、また行けることを願ってます。
文:迷迷音 / 写真:Lantis
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