去年Megaport Festivalに出演に続き、GLIM SPANKYが今年に台湾初ワンマンを開催した。ライブ直前に、インタビューさせていただいた。たぶん二回目の台湾ライブなので、前回よりリラックスな感じで、いろいろな話ができた。
ーGLIM SPANKYはタイアップ曲が多いです。最近は映画やアニメと以外、謎解きイベント・リアル捜査ゲーム「歌舞伎町 探偵セブン」ともコラボレーションしました。謎解きやったことがありますか。
亀本:やってないよね。面白そうだなと思って。もどもどあった曲<褒めろよ>を使っていただいたんで、ありがたいよね。
松尾:そう。あのリアル捜査ゲームはキャラクターがいるんですけど、そのキャラクターを描くイラストレーターさんがGLIM SPANKYの曲がいいと言ってくれたらしくて、そこから決定したみたいで、すごいライブにもそのゲームのチームがきてくださって、すごい嬉しかったです。
ーこのような探偵に関するストーリーが好きですか。
松尾:特に探偵のストーリーが好きわけじゃないけど、あのゲームが面白くて、機会があったら参加したいなと思います。
ーニューシングル<愚か者たち>のPVが最近公開されたばかりです。面白いと思います。これは自分からの提案ですか?監督に任せてますか。
松尾:テーストとか、色使いとかはお願いしてるんですけど、企画は監督から提案してもらって、ジャケットのイメージのまま映像を作りたいっていう風に監督が言ってくれたので、そのジャケットとちゃんとリンクするというようなMVにしようと作りました。
ー<愚か者たち>が映画「不能犯」の主題歌になります。この「不能犯」も漫画を原作としてつくられた映画です。前回のインタビューで亀本さんがアニメ好き、特にガンダムが好きとおしゃいました。ガンダムのどのシリーズが好きですか。
亀本:ガンダムは最初の『機動戦士ガンダム』、『機動戦士Ζガンダム』、『機動戦士ガンダムZZ』のシリーズが一番好きです。あとは約8年前に、その同じ時代流れのガンダムユニコーンが出て、そのユニコーンはすごい好きで見てました。いろいろの日本のロックバンドとかけっこう主題歌やってたんで、羨ましいなと思って聞いてました(笑)。
ーユニコーンのやつって、お台場で新しく建設されましたね。
亀本:あ!もともとお台場に「ガンダム」もあったじゃん?あれが昔の最初のいわゆるガンダムをユニコーンガンダムに変わったの、最近。
松尾:ユニコーンガンダムって新しいガンダム?
亀本:新しいガンダム。ガンダムっていろいろがあって…..(超熱心に松尾さんに詳しく説明し始めて、松尾さんが「ヤバイ!」と笑った。)
ー見に行きましたか?
亀本:行きました!行きました!まだ8割しか完成してなかったんですけど、みたよね!
松尾:みたみた!大きい!
ーじゃ、最近一番タイアップしたいアニメはガンダムですか?
亀本:やりたいですけど(笑)、他も何かありますか?
松尾:スポンジボブ!
亀本:スポンジボブはやりわけないでしょ!(笑)
ー《BIZARRE CARNIVAL》には昔使ったことない12弦のギターとか使ってて、レコーディングする時と実際に演出する時は何か違うところがありますか。難しいところはないでしょうか。
亀本:一緒だよね。
松尾:そう!あんまり変えずにやっているんですけど。例えばシンセの音だったりとか、コンガの音だったりとか、流してもクールでいけてるものは例えばライブで流してみたりとか、生演奏じゃなくて、同期で流してみたりとか、そういうのもしますけど、基本的にはレコーディングと全く同じふうにやりますね。
ーレコーディングは一発で一緒にしますか?それとも別々に収録?
松尾:基本的にはみんなで。
亀本:ドラムも、ベースも、みんなで演奏はするよね。
松尾:そうです!
ーすごいですね!
亀本:さらに後で一緒に演奏してもまだ弾ききれない部分は別のテープを取ったりするんです。どんどん追加したりとかはするんですけど、その一緒に演奏できる部分はみんなで演奏してやったりします。
ーなるほど!そして、前回台湾にいらっしゃった時、亀本さんが台湾の人たちがこまと一緒に遊んだイメージがあるとおしゃいました。実際台湾のフェスに出て、台湾の町を歩いて、台湾に対するイメージが新しく変わりましたか。なにか新しい発見がありますか。
亀本:普通にやっぱ世界のどこの国よりも、多分距離的に近いこともあって、日本人がきてもそんなに違和感がなく、普通の街の空気だったり、食べ物だったりとか、人の感じとか、言葉けっこう違いますけど、わりとこう住んだり溶け込めるやすいというか、違和感がなく楽しめるので、やっぱ最初台湾に来た時も、高雄でイベントに出た時もすごく感じましたよね。
松尾:今回3回目の台湾なんですけど、来るたびに、台湾が好きになってますね。最初はやっぱり国のことも知らない、実際きたことがなかったで分からなかったし、食べ物もどんな味なのかっていうものが想像できなかったんですけど、やっぱ3回目になると、やっとリラックスして楽しめるような感じ。だから今回はすごく楽しいですし、あとは日本人にとって馴染みがない八角も慣れてきました!
ーおお!いいですね!
松尾:ちょっとだけなれてきました(笑)あと湿度が高いので、保湿が肌も喉もされて、すごく気持ちよいです。
ー今回は台北で何か体験したいことがありますか。
松尾:いっぱいあります!昨日小籠包いっぱい食べてたんで、もう一個は飲茶。台湾のお茶をいっぱい飲みたいですね。あと足つぼマッサージ行きたいです(笑)。
ー痛いですよ!
松尾:痛いですか?ちょっとやってみたいと思います。
ー武道館公演が発表されました。初武道館公演って、どんなライブをつくりたいでしょうか。
松尾:武道館だから頑張るとか考えずに、いつも通りにまた最高の自分を更新していけたらいいなと思うんで、すごい熱いロックのライブにしたいなと思ってます。あんまり考えすぎずに、いい感じに気持ちよくやりたいと思います。
ーこの武道館公演について、松尾さんが「『ロックは生きているんだぞ』ということを伝えたいので」と語りました。ロックは生きているというもミニアルバム《ワイルド・サイドを行け》のテーマなんです。GLIM SPANKYにとって、ロックはいったいなんですか。
松尾:いつも希望って言ってるんですけど、例えばどんな反抗的な曲があっても、どんなに世間を馬鹿にした曲がたくさんロックの方にあっても、それはやっぱり幸せとか、ラブアンドピースを実現するための怒りであったりとか。ラブアンドピース実現できないから、その悔しさを歌っていたりとか。一番ロックのこの根底の部分には希望や愛や平和があると思うので、私はそのロックとはどんな曲であっても、どんな見せ方であっても、希望がどこかにあるものだと思ってます。
ーそれもいま音楽を通して発信したいメッセージですか。
松尾:はい、そうです。GLIM SPANKYの曲もいろんな悔しさを歌ってるだったり、怒りを歌ったる曲もあったりですけど、その中には絶対言葉だったりとか、精神的なもので、希望を見させるように作っているし、やっぱりピースフルな精神をどこかに絶対に表現使用と思ってやってます。
後記:台湾っぽく写真撮りたかったので、台北の町で写真を撮らせていただきたいという提案を。風が強いにもかかわらず、やさしく対応して頂いて、本当に素敵なバンドだと改めて思った。
照片:MeMeOn Music