Megaport Festivalの前、GLIM SPANKYさんにインタビューさせていただきました。ボーカルの松尾レミがすごく優しくてすこしも気どりがありません。ギターの亀本寛貴がアニメについて聞かれるとすごく喜んだ笑顔が浮かんできました。
ー4月12日にミニアルバム《I STAND ALONE》がリリースされます。制作のエピソードや制作にあたって意識したことを教えてお願いします。
松尾:このミニアルバムは前回の2ndフルアルバムをレコーディングした後から、もう考えし始めていたんですけれど、いままでのGLIM SPANKYの音楽は本当に基礎のロックというか、シンプルなロックを主に土台としてこう作ってきたんですけど、3rdアルバムから、その基礎からもう一歩ここに入ったより深い、私たちの好きな音楽を作っていこうということで、今までのシンプルなロックサウンドよりもうちょっとサイケデリックを出したいとか、あともうちょっと不思議な感じになっていたりとか、そういうもう一つ何かを確かめるっていう感じで、そういう目標にして作ってきました。
ー音楽は音だけじゃなく、ファッション・アート・カルチャーとは一心同体だと言ったことがあります。新作のジャケットと新アー写のスタイルは結構変わった気がしますが、コンセプトを教えていただけませんか。
松尾:私は小学生の頃に、そのケルト文化すごく好きになって、そこからサイケデリックロックだったりとか、トラッドフォークとか好きになっていたんですけど、私一番原点である、元の元の、その好きなフォークロックだったり、そういうサイケデリックロックっていうイメージで、原点回帰として、今うち出そうと思って、こういう感じの、ちょっと森の中にいる感じで、ちょっとケルトっぽい感じだったりとか、幻想的な感じに、敢えて、私の原点回帰です。
ー普段はこういう系の服装を着てますか?
松尾:着ますね。曲によっても変わりますし、普通に私服でも着ます。ヨーロッパの服が大好きなので、本当にそのまま、今回も着てるっていう感じ。
ーデビューしてから、「ONE PIECE」の主題歌など、いろいろなタイアップ曲があります。今後タイアップしたいアニメや映画がありますか。タイアップ以外、コラボしたいアーティストやバンドがいますか。
亀本:いっぱいあるな!アニメ好きだから!アニメ主題歌すごいやりたいなと思いますね!ガンダムとか、すごい好きだな!
松尾:バンドだったりとか、アニメとかとはちょっと違いますけど、アジアの楽器にすごいはまって、なので台灣とか、中国とか、なんでもいいですけど、アジアしかない楽器っていうのを知りたいなとすごい思ってて、それをちゃんと知って、自分の音楽に関連ができたらいいなと思ってるので、そのアジアの楽器とのコラボレーションというかっていうの私知りたいなって思います。
ー一つの新いエレメントとして次のアルバムに入れますか?
松尾:そうですね。ロックってけっこうサイケデリックだったりとか、ちょっとインドっぽいスタイルが入ってるとか、ロックとして生まれてきたものなので、そのアジアの楽器もハマると思うんです、ロックに。だから新しいサイケデリックロックだったりとか、すごくかっこいい、イケてる、なんかロックができるじゃないかなって思ってるので、今後勉強してやってきたいなって思ってます。
ー自分が試してみたいですか?
松尾:試してみたいですね!
亀本:自分で?
松尾:自分で試して、音を気にいったら、とりあえず、亀に弾いてもらう….(笑)
亀本:でも、そういうね、奏者が弾いてもらったりとかもいいと思うし、だから逆にそれの音とかを、例えば日本でもいいし、中国でも、台灣でも、いろんな楽器があるなんで、そういう音の出方とかをエレギギターでそれにインスプレーション受けるとか、そういうのもいいなと思います。
松尾:そうですね。それっぽくしてみたりとか、自分の作った曲に組む混んでみたりとかしたいなってすごい思っています。
ー次のアルバムの…?
松尾:次にできるかな…(笑)なんかそれの予感を支えるような面白いことはしたいなって思ってますね、次のアルバムで。
ーGLIM SPANKYさんは古いサウンドを軸としているとともに、今の時代のことを歌ったり、新しいものを売れたりとかして、自分しかできない音を目指しています。昔のインタビューでも機材はヴィンテージじゃなく、逆に最新機器を使ってるって言いました。GLIM SPANKYさんの作品はCDやデジタルという形だけではなく、7インチアナログ盤もあります。アナログの方でも最新機器で制作しますか。
亀本:普通に録音したやつをアナログにしてる。だから特別なんかそんなアナログレコーディングとかはするわけではないです。
松尾:いまは曲によってアナログテープで録音したりとか、それぞれその楽曲によって違うんですけど、特にアナログで絶対出すっていう決まりがいまないですけど。私たちはアナログが大好きなので、アナログにしてもかっこいいと思って、アナログでちゃんといい感じに聞こえる音だったりとか、ジャケットだったりとかっていうものも意識して作ってます。
ー6月に東京と大阪野音ライブも開催しますが、野外を選んだということで、何か特別な理由がありますか。
松尾:元々けっこう野音でやりたいなっていうのは前からあったのと、あと前回のワンマンライブが新木場スタジオコーストっていうところで、キャッパが2300くらいだったんで、その次になると、ちょうといいのが野音なので、自然に決まりまして、本当に野音はよく奇跡が起きるって言われてて、けっこう天候によって雨が降るのかわからないし、でもそらの色だったりとか、風の音だったりとかも曲によっていつなにか起きるかわからない。でもそこでもしかしたら素晴らしい奇跡が生まれて、楽曲といい風に混ぜして、素敵なライブになるっていうこともたくさん起こっている場所なので、そこで自分たちもやってみたいなと思って選びました。
ーちょうと今回のアルバムのスタイルにも似合ってますよね。
松尾:ありがとうございます!いい感じにセットリストを組んで、自然の舞台美術に合うようないいライブができたらいいなと思ってます。これから考えるところです。
ーセットリストとかも夜や午後によって違う感じがありますよね。
松尾:そうですね。けっこうGLIM SPANKY夜の曲が多いので、多分夜メインで構成したりと思うんですけど、でもけっこう夕方の曲とかもあるし、それは本当に今後考えていこうって思ってます。楽しみです。
ー今週末のライブも野外にやりますが、今回台灣でどんなライブを作りたいですか。
松尾:海外で初めてだからね。
亀本:初めましてって感じ。
松尾:そう!全くドキドキ!
亀本:ドキドキしてる感じだよね。
松尾:ドキドキだし、どういうMCしたらいいかなって思いますね。あと台灣の人はどんな乗り方をするのか気になりますし、どんな音楽みんな好きかなもすごく気になるなので、それをライブハウスのイベントを見ながら、私も一人のリスナーとして、イベントも楽しみながら、いいライブをやろうと思ってます。
ー台灣に対して、どんなイメージを持っていますか。
亀本:僕が小学校の時に、台灣のどっこか違う小学校の生徒10人くらい来て、一週間くらい学校に一緒に授業を受けることがあったんです。その子たちがみんな僕らの小学校の生徒の中で家に泊められる、親がオッケーって言ったら家にそれぞれ泊まって、一緒にこました。こういうこまがあります。こうやって、ゴーって、あれで遊んだりだったね。なんかずっとそのイメージがあってね、台灣。こまと一緒に遊んだと思って。
松尾:そうなんだ。私去年台灣に旅行に来たんですけど、台灣の昔の雑貨っていうか、ネトロな花柄の布とか、買い物カゴあります。アンがある、ネットっぽいやつ。とにかく雑貨が可愛い過ぎで、その雑貨だけみれるツアーをやりたいくらい、かわい国だなとすごい思って、また来れて嬉しいです。
文:MeMeOn Music
写真:MeMeOn Music