日本バンドTHE GAME SHOP去年12月がP!SCOのライブのゲストとして台湾にいらっしゃいました。演出前に、インタビューさせていただきました。最新作品《ROCK ON》やニューアルバム発行も予定についてお話しをいただきました。昔の作品<WAVE>をリメイクしたことについて伺いた時、メンバーたちもすごく喜んで答えてくれました。
ー「THE GAME SHOP」というバンド名をつけた経緯を教えてください。
KIMITO:楽しくなるような音楽、みんなと一緒に楽しめるGAMEのような音楽を作っていきたいという意味と、ゲーム屋さんのような夢を売るミュージシャンという意味を込めて「THE GAME SHOP」という名前にしました。
ー先月、約二年ぶりの新作《ROCK ON》がリリースされました。この新作を紹介していただいてもよろしいでようか。
KIMITO:《ROCK ON》は俺たちがバンドをやり出して、drum bassやglitch hopっていうベースミュージックに変わってきたんだけど、やっぱり俺たちはロックバンドだぜっていうのをもう一度取り戻した、音楽を始めた時の気持ち、原点回帰「BACK TO ROCK」っていう意味を込めて、《ROCK ON》っていうタイトルのEPを作りました。だから《ROCK ON》に入っている曲はギターをメインにして、ロックをイメージした作品です。
ーどうしてこの時点で初心を戻りたいですか。
KENJIRO:CDを出してない時期が2年くらいあって、その間に自分たちを見つめ直した時に、自分たちは何が好きなんだろう?を考えた時に、やっぱりロックが好きだなと思ったんです。なので、次の曲はロックなテイストにしようという感じで、自然に初心に戻っていった感じですね。
KIMITO:ROCK SPIRIT!WE HAVE ROCK SPIRIT!
ー「ROCK」とはなんですか。
KIMITO:SOUL!SPIRIT!心!
KENJIRO:そう。続ける力!信じる心!
ー先程おっしゃった音楽の初心ということで、音楽の道に踏んだきっかけ、影響されたバンドは誰ですか。
KIMITO:僕が音楽を始めたキッカケは、日本っていうとHi-STANDARDとか、海外のGreen DayなどのPUNK ROCKが好きだったんです。THE GAME SHOPの前のバンドがそういうPUNK ROCKバンドを俺がやってて、そこで皆と出会いました。その後に、僕の前のバンドが解散して、また新しいバンドTHE GAME SHOPを作った時にみんなを誘ったんです。
KENJIRO:その時電子音楽があんまり世の中には出てなくて、新しいことをやろうぜってKIMITOが言ってくれて、だれもやってないことをやろうっていうきっかけで、いまのTHE GAME SHOPができた。
ー最近も4年前に出た楽曲<WAVE>をリメイクしましたが….
McD:めっちゃ調べてくれてる(笑)!ありがとう!
ー(笑)、どうしてこの曲を選びましたか?
KIMITO:WAVEは、THE GAME SHOPをやり出して、一番多くの人たちが反応してた曲なんです。めちゃいい曲じゃん?THE GAME SHOPかっこいいじゃん?って今のレーベルのオーナーも思った曲なんです。また来年俺たちがアルバムをリリースしようと思いますけど、そこからもう一度あの時の曲をやって、思い出して、初心に戻る。常に前進して、足に戻る。それが俺らのスタイルです。
ーこの曲をリメークした時、何か気付いたことや得たものはありましたか?
KENJIRO:昔よりもいまの方がかっこよく作れるなって、芯が成長したなと感じましたね。こんな風になるんやって。
KIMITO:当時あの曲作った時のできなかったことがいま出来るようになってて、それはライブでもそうだし、音楽、トラックメイクでももっともっとかっこよく作れるようになったから、楽曲を聞き直した時成長したなと思えるし、ライブでプレイしても、もっとかっこいい曲にできると思います。
ーバンドが結成してからいままで、一番成長したと思うメンバーは誰と思いますか?
McD:でも、みんな同じように成長してて、だから全員が同じように成長してるからこそ、いまも一緒に行けるなってすごい思った。
ーヴォーカルはひとつの楽器であり素材でもあるとKIMITOさんが激ロックのインタビューで言っていましたが、THE GAME SHOPにとって歌詞はどのような存在なのでしょうか?
KIMITO:その時なんでそういうことを言ったかというと、THE GAME SHOPのヴォーカルっていうのはヴォコーダーがメインで使われていて、そのヴォコーダーっていうのはシンセサイザーの音をヴォーカルに乗せて、一つの楽器のように、すごい綺麗な音、生の声じゃないって…当時日本でヴォコーダーで歌ってるバンドいなかったし、だからこれは俺たちの特別なところだと思います。でもちゃんと歌詞もメッセージがあるし、俺たちやっぱりこう音楽に出会ったから、今があるし、音楽がなかったら多分ホームレスになってたと思う(笑)。音楽に出会ってからいまみんなと会えたし、こういう場所にも来れて、音楽の繋ぐはすごく大切と思って、そういうテーマをたくさん歌います。リスナーたちは多分みんな日々大変だと思う、生きて行くことがね、やっぱり辛いことや悲しいことがあるし、仕事も大変だし、でも俺たちのライブに来てくれた時、音楽を聴いて、ちょっとでも楽しくなってくれて、それ嫌なことを忘れてほしい、それをメッセージにしています。だからメッセージを伝えるという意味はちゃんとあるよ。
ーP!SCOと今回共演する経緯を教えてください。
KIMITO:Heartown Festivalで共演して、OVDSが紹介してくれて、そこで出会って、そこから一緒にやってないけど、ライブにも来てくれたりとか、一緒に飲んだりとかして、いつか一緒にやりたいねという話をしてて、今回呼んでもらって、じゃ、一緒にやろうよって感じですね。
ーなるほど。THE GAME SHOPさんも何回台灣にいらっしゃいましたが、台灣に対して、どんな印象をお持ちでしょうか。
KIMITO:第二のホームタウン。
McD:音楽に対して、素直な人が多いと。ちゃんと向き合ってて……
KIMITO:日本人はすごく頭が硬い人が多い。
McD:恥ずかしがり屋も多い。でも、台灣人って、すごく音楽が好きで、すごい盛り上がってくれるから。
ーファンの反応も違いますよね。
KIMITO:日本人は偏見が多いんですけど。俺たちがこういう新しい音楽やった時に、みんなが何これ?って。日本のクラブシーンに対する考え方はすごい悪いイメージがあったから、チャラいとか、ドラック、危ないとか、そういうやつらと思われたけど。でも最近はそうみんなが思ってなくて、かっこいい音楽をやるやつらっていうイメージだと追いついてきたっていう感じで。台灣はそういうのがあんまりなかったから、初めて来ても、純粋にいいなと思ってくれました。
ーいまの音楽シーンは昔と違いますよね。こういう面についてはどう思いますか。
KIMITO:すごくいいことだと思います。最近Spotifyは日本でも利用できるようになって、世界中の音楽とカルチュアを日本人も知る機会が増えた、メディアからいろんな情報をみんなが収集できるようになった。日本っていう音楽は4年くらい欧米より遅れたけど、まだ全然追いつけないけど、日本人もすごいこう新しい音楽に触れる機会が多くてきたから、僕たちの音楽も少しつづ理解してくれた。
ーそのため、最近の作品はCDという実体ではなく、よくitunesなどのストリーミングメディアで発行します。その理由はなんですか?
KENJIRO:一番の理由は世界に配信できるっていうのがすごい一番強いかな。音源にしても、形にしてもCDはやっぱり売れない時代だからこそ、もっと同時に世界に配信できるのはやっぱりデジタル。そこは音源作っても、デジタルできるところを利用して、世界の人に聴いてもらったらいいなっていう気持ちが。
KIMITO:もちろんCDをリリースのはしたいですけど。
ーでも最近はヴァイナルやカセットテープっていう形でリリースするのが流行ってます。こういう形で流通することに対し、どう思いますか?
KIMITO:僕もヴァイナルレコードを集めってるし、DJする時はヴァイナルを使ってるし。あれはやっぱりすごくいい文化だと思うし。CDとかヴァイナルというのは手に持って、アーティストを感じれる。作品として、ジャケットデザインから、全部アーティストの意思と思いを込めてるんで、絶対必要なものだと思うけど、いま日本でもCDがだんだん売れなくて、ストリーミングがすごい主流になってくるから。でも俺たちはなんでCDを出したいし、ヴァイナルも作りたいのはやっぱりそういう昔こうCDショップに向いて、こうCDを探し、ジャケットデザインがかっこいいと思ったり買ったりとか、あの時の気持ちをみんなにも知ってほしいし、あとは焦らして、みんなに待って待ってCDを出したいから。でも来年出すよ!
ーお!アルバムですか?
KIMITO:アルバム出すよ!
ーどんなアルバムにしたいですか?
McD:THE GAME SHOPらしい。
KIMITO:いままではやっぱり憧れてるアーティストがいっぱいいたけど、いまはその人たちまた違うものを作れる自信があるし、オリジナルティ、THE GAME SHOPしかできない音楽、日本のミュージションがやるベースミュージックっていうのを作ろうと。いままでもそうだけど。
ー次のアルバムで何か新しく挑戦することはありますか?
KIMITO:そのドラムとかいままで全部そのパソコンで打ち込んでとりましたけど、生ドラムをレコーディングしたりとか、もうちょっとロックの生サウンドっていうのを取り入れていこうかなと思ってる。
ータイトルは決めましたか。
KIMITO:いや、まだです。時期もまだ確定してないけど、出そうと決めています。
ー大体いくらの曲を収録つもりですか。
KIMITO:10曲くらいは入れたい。でもリミックスだったり、フィーチャリングでもちゃんとやりたい。いままでは日本のミュージションがフィーチャリングとかはやったことあるけど、次のアルバムはこう台灣で知り合ったOVDSだったりとか、いろんな海外のアーティストのフィーチャリングをしたいと思います。
ー楽しみにしてますね。そして何か台灣でやってみたいことはありますか。
KIMITO:俺は自分のイベントをやりたい。THE GAME SHOPのパーティーは日本であるから、それを台灣でやりたい。
ー来年の一月の時も台中でBORDERLESSっていうイベントに出演しますよね。ぜひいつか台灣で!
KIMITO:その時はご協力お願いいたします!
ーぜひ!もし台灣でイベントをやるなら、どのような形でやりますか?台灣のバンドとやりますか?
KIMITO:もちろん。日本の仲のいいバンドや先輩も連れてきたいですね。
ー最後、MeMeOnの読者に一言をお願いいたします。
KIMITO:もちろん音源も聴いてほしいけど、俺らはライブバンドだから、ライブに是非来てほしいし!中国、香港、韓国、台灣とかにも、どんどんライブしに行きたいと思ってるから、ぜひみんなライブに来てほしい!ライブに来て、体感してほしい!
文:MeMeOn Music
写真:MeMeOn Music
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