渋谷のど真ん中にある「WWW」というライブハウスは2010年に成立しました。映画館を改装したのはこのライブハウスに魅力をつけます。今年の9月、WWW2号店 「WWW X」がオープンされます。今回渋谷WWWでブッキングとPRをやってる三條さんを誘って、渋谷WWWの現在と未来・渋谷WWWの魅力について語っていただいた!
ーまず、三條さんについて、お伺いしたいことがあります。渋谷WWWで働くきっかけはなんでしょうか?
きっかけは、このライブハウスが「SPACE SHOWER」という音楽チャンネルを運営している会社の一部所でライブハウス事業部立ち上げて、て、WWWを作ったんですけど。私はその「SPACE SHOWER」の会社の方に、新卒で入って、て、ちょうと入って一年くらいの時に、ライブハウス事業部がすでに立ち上がったんですけど、社内でスタッフを募集している時期で、元々私はその音楽の現場にすごい関わりに行ったかったので、そちらライブハウスに興味があるっていう風に伝えて、こっちに入って、その年にオープンなんですけど、その2010年11月にここがオープンした。
ーSPACE SHOWERが山梨縣の山中湖で「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER」開催して、ライブハウスを立ち上げたそうです。でも、普通はフェスを開催して、規模が年々大きくするじゃないですか?けれど、SPACE SHOWERがフェスを行ったあと、ライブハウスを立ち上げたいのが面白いと思います。
そうですね。山梨湖っていうロケーションはすごいいいですし、そこで毎年やるっていうのはすでにけっこう長くやっていたので、ライブハウスっていう場所を作って、そこで行くっていうことがぜんぜん違うことかなと思っていて、て、SPACE SHOWERってメディアじゃないですか?場所っていうのはやっぱりメディアでありっていうのが、そこから発信うぃしていくっていう意味で、そういうところ作ったかったと思いますね。
ーWWWはどんなジャンルに向けますか?
特にジャンルは決めなかったんです。多様な音楽を紹介したいと思って、なので、アイドル、そのアイドルはそんなに多くはなかったんですけど、アイドルもあるし、JROCK的なものもあるし、弾き語りもあるし、JAZZっぽいのものもあるし、お客さんは、いろんな趣味っていう方もあるんですけど、例えば私は何々が好き、アイドルが好きだったらアイドルが好き、弾き語りが好きな方からみたら、そういう箱に見えるけど、全体でみたら、本当にいろんなバリエーションがあって、その音楽の多様性をその場所で表現するっていうか。
ー三條さんがこのライブハウスできた前に、運営方向についての打ち合わせも参加しましたか。
そうですね、それは参加しました。半年まえから、このプロジェクトを関わっていて、なので、内装とか、ロゴとか、ウェブとか、そういうものも一緒に作ってきましたし、どういう場所にしたいかっていうのも、みんなで共通の意識を持って作って。
ー始めでWWWに来た時、内装にすごくびっくりしました!すごく素敵な空間だと思いますよ!演劇の舞台みたいなんで、本当に綺麗と思います!
あるがとうございます。ここ元々、ご存知かもしれないですけど、「シネマライズ」っていう映画館で、建物って自体が作られたんのは1986年なんですけど、すごく個性的な、中身も雰囲気があったんですけど、中の内装、もちろんインテリアのランプとか置いてあるものとか、あとは壁の設いとか変わてるんですけど。あとドリンクカウンター。その時コンセップトとして伝いたいっていたのは、何処何処、例えば北欧風とか、ニューヨークロフト風とかじゃなくて。何々風ではなくて、何でもない、どこでもないとこにしたかったんです。その年代とか、性別とか、自体とか、国とか、いろんなレッソンスが混ざって、どこでもない感じ。
ーなるほど、だから音楽もジャンル問わずですよね。
特定のイメージではないものを目指してっていう感じですね。
ーちなみに、こっちの音響がすごくよくて、edmとかには似合ってるみたいですね。
そうですね、このスポーカーがFUNKTION-ONEっていうスポーカーで、けっこう海外だとクラブでそういう電子音楽、ダンスミュージックにすごく向いているスピーカーとされていて。うちの電圧が日本だと100Vなんですけど、ヨーロッパは240Vなんで、ここのスポーカーの電源が240Vでしてるので、ちょっと音圧が違います。でも、このスピーカーはダンスミュージックに向いているって言われてるんですけど、実はすごいアコースティックの音を、個人的にはすごく向いてると思っていて、ここから音楽を発信していく中で、そういうスピーカーのキャラクタもいろいろ新しい可能性が、個人的には向いている。
ー最初から外国のバンド向けのニーズも考えてましたよね。WWWにはよく海外のバンドがいらっしゃるらしいです。大体欧米の方が多いいですか?
そうですね。割合って言ったら多いと思いますね。でも最初のオープンニングの時に、「チャン・ギハと顔たち」っていう韓国のバンドでしたけど。アジアのバンドなかなかそんな情報が取れてないです。割合が欧米の方が多いです。やっていきたいですけどね。
ー周年公演はありますか?
ありますよ。バンドの組み合わせで、イベントのキャラクタを作る時もあれば、ワンマンでも企画で面白いものをして、アニバーサリー感を出す時もあって。例えば、去年のアニバーサリーの一つで前野健太の弾き語りで、あの、弾き語りなんですけど、オールナイトでやって、「HOTEL 前野健太」っていう、前野健太と一緒に泊まるっていう設定でやったり。もちろんその組み合わせも面白いものを作りたいですけど、たとえワンマンでもここでワンマンではの企画を考えようとしてます。あとは、映像使ってる時にいらっしゃったことありますか。
ーはい、あります。
けっこうスクリーンのサイズが大きいのと、うちの客席が段々になってて、すごく見やすいので、映像使った演出、けっこうチャレンジすることは多いですね。そういうアーティスト、クリエーターの人も映像いろいろ試してみたいと思ってくれる。
ー前ここでみたのはヴィジュアル系のバンドなんです。こっちの雰囲気とぴったりと思います。
けっこうヴィジュアル系のワンマンが多いと思います。けっこうみやすいとかヴィジュアル系のお客さんにとってはかなり嬉しいポイント。
ーそうですね。しかもヴィジュアル系は音楽だけではなく、外見や舞台のデザインも演出の一部じゃないですか?だからこっちの内装とか雰囲気は本当に似合うと思いますね。
それはそうですね。
ー三條さんにとって、理想的なライブハウスって、どんなライブハウスですか。
理想的なライブハウス…お客さんにとってライブを見るってこと、すごい特別な体験だと思いますけど。新しい出会いがあるような場所だったらいいなと思います。それは新しいアーティストとか、音楽もそうですし、新しい感覚とか、あと人との出会う、なんかそういうのがある場所になったらと思います。ただ目的があって聴きに来て、それでみて終わりじゃなくて、そこで何か新しいものも出ていく。
ー新宿LOFTの店長さんにも伺いました。みんなが「このバンドみたい、だから今日LOFTへいく!」って形ではなく、「今日暇があって、じゃLOFTへいこう!」、「必ずいいライブがある!」って感じでやりたいですって。
それはそうでしょうね。もっとライフスタイルの中に、いろんな遊びの選択肢の中で、自然に今日ここ何かあるんだろうって来てもらって、そのような場所になりたいと思います。
ー三條さんにとって、WWWって一番魅力があるところはなんでしょうか。
魅力的のところは、ここでみたら特別な気持ちっていうような、そういう魅力があるんじゃないかなと思います。音響設備とか、すごくこだわっています。もしかしたらこの建物が持ってる不思議な魅力があるかもしれないですけど、渋谷すごいド真ん中で、周りはパルコとか、すごいガヤガヤしてるけど、ちょっと入ったら、一瞬冷として、暗い空間の中で、非日常の空間っていう魅力が出たらいいなと思います。
ー日常の空間から離れる感じですね。
そうですね。それはすごい…内装もデザインする時も、それをけっこうイメージとして、そのなんでもない場所、なんか、外とのコントレストがすごいあったらいいなと思ってた。
ー昔はライブハウスって暗くて怖いなって感じだったんですけど、大体地下にあるんじゃないですか?こんなイメージはいま変わりましたか。
そうですね。でも私はあんまりライブハウスを通ってったタイプではないんですけど、でも私もそういうイメージを持ってて、タバコがいっぱい、タバコ臭いイメージだったんです(笑)。でも、いまここもそうですけど、例えば原宿にあるライブハスとかもすごく素敵な空間だったり、もちろんその昔からのライブハウスもいいと思いますけど、いろんなキャラクタとか、いろんな内装のとか個性持ってるライブハウスがどんどん増えて、音楽に触れる場所が。それはすごくいいと思います。
ーさっき三條さんが昔ライブハウスに対して、例えばタバコ吸ってる人が多いとかのイメージを持っていますが、どうしてライブハウス関係の仕事をやりたいですか。
あー(笑)。それは,特に意識してたここはライブハウスだと思っているわけではない。ライブっていう体験を通して音楽触れる場所だと思うけど。なので、とくにそういうイメージがなかった。
ーなるほど!そして、さっき言った通り、こっち昔は映画館でしたよね。そして最近もそろそろ二号店開業するみたいです。一号店と二号店、どこが違いますか。
まず、キャパシティーは、いま下はだいたい400ですけど、上はちょっとまだ設限いま付いてるとこですけど、650から700。大きくなりますね。いまはけっこうこの段差がある、劇場型のスタイルなんですけど、上は完全にフラットですね。下と同様、柱とかもなくて、まぁ、元映画館なら。すごくみやすい。ちょっと段差がないのがかなりキャラクタが違う。音楽も、けっこう立てのりのものもできるでしょうし、ダンスミュージックもよりやすくと思うので、かっこういろんな幅が広がります。こっちはこっちですごく個性があるので、他とは違う演出とかしやすいので、その両方持ってるってことで、よりいろんなことができると思います。
ーだからブッキングするジャンルもちょっと違いますよね。
そうですね。いままではけっこうその挑戦できなかったもの、あのさっき伝えた、わりと跳ぶものとか、あとそのダンスミュージックとか。段差があるとちょっと踊り辛いと思いますね。そういうのにチャレンジできるので、主催イベントのブッキングも広がると思います。あとはキャパが単純に増えるので、海外のアーティストを呼ぶのも若干そのリスクが減らせるっていうか。
ーそうなんですね!ちなみに、海外のバンドはここで流行ってますか?日本バンドに比べてどうですか?
でもやっぱり人気がある人は人気だと思いますけど、ただいま一号店のサイズ感だと、売り切れても400人、だから海外のバンドがなかなか売り辛い、チケット代は…(笑)だから、700人キャパになれば海外のバンドも呼びやすいなんです。
ーそれもそうですね。おすすめな日本のバンドがいらっしゃいますか。
SuchmosとD.A.N.、この二組はいま日本ですごい人気が出てきます。若いバンドで、20代前半と20代中盤くらいのバンドでアジア行きたいかって思います。這兩組樂團現在在日本二十幾歲的年輕世代間非常有人氣。他們也想要去亞洲呢。
ーこの二つのバンドがよくここで演出しますか。
そうですね。うちのやる主催イベントの一つに、「NEWWW」って、「NEW」と「WWW」が一緒になったこと。「NEWWW」ってイベントやって、このイベントはけっこう若いバンドを三組出演して、チケット代が千円なんですよ。すごくやすくて。でも、400キャパでけっこう売れるのも大変なんですけど、そうすると若いバンドなかなか紹介しつらいですけど、私たちがいいなって思うバンドを呼んでお客さんにも聞かる人気があって、その音楽触れる機会を作れるのはこのイベントで。このイベントにさっきのそのバンドも来てくれて、それから1年くらいけっこう人気になって、いい感じ。D.A.N.今度のワンマン、来月ここでやるのはもう売り切れてて、SuchmosはQUATTROもソールドして、追加公演もう一個やって、それもソールドしちゃったっていう。でも本当にこの1年くらいすごく大きくなって、まぁ、ライブハウスをやってる人としては、そういうすごいスピートで、それは目の前で見れるっていうのはすごく面白いですし、やりがいの一つではあります。
ーそうですね。キャパ400くらいなら、インディーズの方が多いいですよね。
そうですね。最初はそうですね。
ーでもこれらのバンド情報はどうやって手に入りますか?
まず調べて、ライブを見に行って。音源はウェブで聴ける。音源買ったりとか調べて、ライブ行ってって感じです。あとなんか、気になってるバンドが出てるイベントを探す、他の出演者いろいろ探してみるとか。あと人に聞いたりとか、ですね。
ー二号店はいつオープンしますか。
9月なので、もうすぐです。あと4ヶ月後。
ー早いですね!映画館は去年に終わっちゃいましたよね。
そうですね、お正月までで、映画館が終わって、それでそこから工事を始めていくなんですけど、オープンは9月なんです。
ー映画館の内装などは残るものがありますか?
残り物はあれば、残らないものもあって。たぶん、一号店はけっこう個性はあるライブハウスですけど、二号店はもう少し、なんっていうか、フロアもフラットし、けっこう汎用性がある。だからすごい、圧倒ドロック内装かもしれないですけど(笑)。まぁ、でもこれからです、内装も。
ーすごく楽しみにしてます!
ぜひ遊びに来てください!
ー最近いらっしゃるお客さんが何年前に比べて、変わりましたか。例えば昔サッブカルチャー感の人は多かったが今は一般人も増える感じとか?
そうですね。確かにサッブカル感は若干減ってるかも。でも若い二十代前半の子がけっこうちゃんと遊んでる気がしますね。あとお酒も。いまの26、7の子たちはけっこうお酒飲まないなんですけど(笑)もちろん飲む人は飲むなんですけど。けっこういま二十代前半の子はちょっとストリート感があって、そのサッブカル感じゃなくて、けっこう飲んで遊ぶみたいな感じの雰囲気がします。
ーそうですか。いままで一番印象的なライブはありますか。
個人的に感動してるのは多くなるので、それはけっこうあります!いっぱいあるんですけど!(笑)池田良司さんっていう、パリに住んでいる電子音楽やられてる日本人のアーティストなんですけど。彼のライブがあった時は衝撃を受けました。音と映像ここまでできるんだ!そういう体験を通して、すごい圧倒的なものをもらったので、お客さんもそれぞれいろんな感じた思いますけど、主催者も感動しちゃってます。イベントやる側としては常にお客さんとアーティストのことを、その場のことを考えますけど、一瞬それを忘れて、自分も聴いてる人間として、その音楽、そのパフォーマンスの中に取り込まれちゃうっていうか、自分も体験する側にならざるを得ないような素晴らしい時はある。もちろんそれは前提なんですけど、そういう瞬間を音釣れると本当に幸せなことだと思います。
ーそれもやりがいが浮かんでる瞬間ですね。
そうですね。こんな風に仕事の中で一生忘れないような関学とか体験をさせてもらえるってなかなかなと思うので、やっぱそれはすごくやりがいでし、幸せなことだなと思いますね。他の仕事でもそういう瞬間がきっとあるでしょう。私の場合はこういう瞬間でした。
ー今後WWWの発展について、何か予定がありますか。
まずは二号店を無事にオープンさせて、二号店体制、しかも一つのビルの中っていうのがあるんので、それでいろんなことがチャレンジしながら、次何にしよう、まぁ、いまも考えてますけど、そうですね、まだ、いろいろ発表できるように。
ー最後、MeMeOn Musicの読者に一言お願いいたします。
ぜひぜひ来て欲しいです(笑)!もちろん海外のアーティストを呼んで自分の国で楽しむっていう楽しみかたも多いと思いますけど、日本の文化のままで音楽に触れるかたって本当に特別なので、ぜひお待ちしております!また、あと私自身も台湾に行ってみたいです。
ー日本と台湾、盛り上がる方法はちょっと違いますね。たとえば日本にはモッシュ、ダイブなどが多いですが、台湾には単純に手を振るっていう感じです。でも両方のファンとも熱いと思います。
そうですか。結構台湾に行った友人とか、音楽だけじゃなくても、すごく台湾の人が暖かいって聞くので、地震の時も助けていただいてありがとうございました!知り合ってみたいですよね、台湾の皆さんに。
【涉谷WWW資訊】
住所:東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル地下
電話:03-5458-7685
キャパシティ:400人
ウェブサイト:http://www-shibuya.jp/index.html
文:迷迷音
写真:涉谷WWW