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日本live houseインタビュー・TSUTAYA O-EAST 渋谷でのエンターテインメントが網羅され、アーティストを育てる事が出来る(1)

「TSUTAYA O-EAST」というライブハウスは渋谷のど真ん中にあって、「Shibuya O-Group」に運営されています。同グループには同じビルにあるduo MUSIC EXCHANGEとTSUTAYA O-Crestがあり、そして向こうにTSUTAYA O-WESTというライブハウスがあります。渋谷のライブハウス文化に大きな影響力があります。今回O-EASTの企画制作担当の清水様にインタビューさせていただき、日本のライブ文化似ついてお話しをいただきました。

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live house?!club?!

ー清水さんがO-EASTで働くようになったきっかけは何でしょうか?

元々は自分もバンドやDJをやっていたのですが、20代前半の時に、一時Hi-STANDARDという有名なパンクバンドのスタッフをやらせてもらう機会があり、全国ツアーに連れてってもらったり、フジロックやAIRJAMなどのフェスの現場を見たり、アーティスト側のスタッフとして音楽業界を見れた時期が少しあって。メジャーな動きをインディーでやっていたので、そこで様々な考え方を学びました。その後、自分でもクラブやライブハウスを借りて主催のイベントをやったり、自分のバンドやDJでツアー回ったり、自主制作のような活動をずっと続けていました。でも自分は特に有名ではなかったので(笑)その間の仕事としてはIT企業で10年くらい働いてて…

ーへぇ?!IT企業ですか?!元々の専門はIT企業だったのですか?!

専門職というか、まぁ仕事ですね。IT企業で33歳ぐらいまで働いたんですが、いいかげんIT業界に飽きてきた頃に、当時O-EASTで働いていた大学の時の同級生が人手が足りないからと誘ってくれたんです。という流れで、回り道をしましたが、33歳で音楽業界に戻って、いま41歳です。なので、ライブハウスの仕事自体は同世代の仕事仲間に比べたらまだまだ短いですね。

ー自身でバンドをやってたから、バンドのスタッフやライブハウスで働く機会があったのですか?

そうとも言えますね。自分でもバンドやDJをやってたから、楽器の事も分かるし、イベントを作る仕組みも、自己流ではありますが理解してましたよね。ライブハウス勤務自体は未経験でしたが、自分のバンドやった全国ツアーや、海外に行った事とかは、色々な経験として活かせてると思います。

ー海外も行ったんですか?!すごい!

海外といってもアメリカだけですけど。全部自分で連絡してブッキングして。友人がいるカリフォルニアに何箇所か行ってDJしたり。そんな感じで自分で行動して色々チャレンジしてたのが今の仕事になってからも何か新しい面白い事をやろう、という気持ちとして繋がってますね。

ーずっとバンドとDJを両方同時にやってたのですか?

今でも細々とやってますよ(笑)。意外とバンドとDJを両方やってた、という人材があまりいないのか、ライブハウスで働いてるけどクラブの事は分からないとか、その逆もあります。うちのライブハウスのスタッフでもギターアンプには詳しいけど、DJ機材には詳しくないスタッフがいたりとか。でも僕はどちらの現場も経験したので、機材面だけでなく、イベントの雰囲気や主催者が求めているものに共感しやすい、という点ではイベント作りに向いているのかな、と楽しんで仕事をさせてもらってます(笑)

ーライブハウスとクラブはどこが違いますか?

ライブハウスはステージライブがメインで、クラブはDJと踊る事がメイン。となるとまず会場の作りが違う事が多いですし、もちろんライブステージがあるクラブもありますが、設備も結構違う事が多いと思います。どちらもスピーカー等の音響機材にはこだわりがありますが、その鳴り方のセッティングも違うし、ライブハウスでは照明灯体の種類や、バンド機材は充実しててもDJ機材がそこまで充実してない事も多いです。ウチもそうですが(笑)。逆にクラブだったらステージよりも空間装飾にこだわったり、照明だけでなくレーザーやムービング照明とか、昼と夜中の違いもあるし、そもそもイベントの内容もやっぱり違いますね。クラブはお酒を飲んで自由に踊って楽しめるようなイメージ。ライブハウスにもお酒はありますけど、お客さんがライブのステージに集中して熱狂するような場面が多いので。僕はそのどちらも好きで通ってました。


渋谷でのエンターテインメントが沢山網羅されてて、アーティストを育てる事が出来ます

ー今はO-EASTのブッキングをやってるのですね。

はい。O-EASTのブッキング・スケジュール管理をメインでやっています。でもうちのシブヤテレビジョンという会社全体ではO-EAST(1300キャパ)、O-WEST(600キャパ)、O-nest(250キャパ)、O-Crest(250キャパ)、横浜のO-site(150キャパ)と大小 5店舗あるので、O-EASTだけでなく、例えばO-nestを借りたいという話が僕に直接来たらO-nestでもやるし、他の店舗のイベントに関わる事も多いです。また、自分と仲の良いアーティストや、好きになった新人をサポートする為に他のライブハウスでやったりとか、それこそウチ以外でも、全国ツアーを組んだり、野外フェスをやったり、イベンターさんのように外部制作もします。結局、何でも屋さんです(笑)

ーすごいです!

そもそも、うちの会社はライブハウスだけではないんです。シブヤテレビジョンという会社組織の中のひとつに、ライブホール事業部という部署があります。ライブハウス以外にも、例えば渋谷の駅前や街中に街頭ビジョンがあります。あれもシブヤテレビジョンの他部署です。

ー専門学校とも提携してますか? 

専門学校ではないですが、会社でダンススクールやボイストレーニング、ボディメイクの教室を運営してますね。そうするとアーティストがダンスを習ったり、トレーニングしたり。そしてパフォーマンスが出来るようになったら、それを披露するライブハウスがあって、プロモーションする街頭ビジョンもある。と、渋谷でのエンターテインメントが沢山網羅されてて、アーティストを育てる事が出来ます。例えば、O-Crestは250人のキャパの小さめのライブハウスですが、店長が若手の良いバンドを見つけて育てるのが上手で、O-Crestで鍛えて実力をつけて、人気が出たらO-WEST、そしてO-EAST、とステップアップさせて、バンドとして成功していくのをサポートできる、という体制があります。この連動性は他のライブハウスには無い、うちの会場を使った有利な面だと思います。僕も若いアーティストを見て応援したいバンドやシンガーがいたら、積極的にお手伝いしてます。最近は福岡出身のFantaRhymeという2人組のダンスボーカルユニットの制作のお手伝いをしています。オススメですよ!

 

ー今、イベントはだいたい月にどのくらいやってますか?ジャンル毎の割合は?

その月によりますが、キャパの大きいO-EASTやO-WESTの場合は、月の8割はイベンターさんの公演です。自分達で自主イベントをやるのは月に数本くらい。数本でも大変ですけど(笑)。イベンターさんの公演の中ではロックバンドとヴィジュアル系で6割くらい、アイドルが3割。ここ最近はやっぱりアイドルイベントが増えましたね。

ーこれは最近の話ですか。

アイドルが増えたのはやはりここ3〜4年ですかね。もちろん、どの会場も毎日ソールドアウトしてるわけじゃないですが、ライブハウスとしての稼働率、つまりコンサートをやってる日は多分日本で一番じゃないか、ってくらいにスケジュールはほとんど埋まってます。完全に何もない日は年に10日もないですね。

ーO-CrestとO-nestのほうが自主で主催するイベントが多いのですか。

そうですね。半分以上は自主かもしれません。大きい会場に比べたらイベンターさんが借りるのは少ないです。あとは若手のバンドに主催イベントをやってもらったり。でも小さい会場はそうやって自主公演プラス近い間柄のバンドでスケジュールを埋めていくと、そのライブハウス独特の色がついて、オリジナルなイメージのライブハウスになっていきますね。逆にO-EASTのように大きい会場はどんなジャンルでもやるので色はあまり付かないです。でも空いてる日にやるのは自分が好きなことをやりますよ(笑)。

「DREAM ON!」
本物のK-POPアーティストが出るわけじゃないのに、800人ものお客さんが来たんです

ー清水さんの得意ジャンルは? 

僕がここ数年で得意になったのは、K-POPとアイドルです。

ーなぜそこでK-POPが得意に!?

なぜでしょう(笑)ライブハウスに入る前は、前述したようにパンクバンド界隈やクラブ業界にいたので、もちろんバンドの知り合いがたくさんいましたが、そのジャンルが好きなブッキングマンはうちの会社にも沢山いるんです。そんな中で皆と同じジャンルでブッキングをしてもしょうがないし、そもそも遅くこの業界に入ったので、他の人とは違うジャンルを開拓しなきゃいけないなと思って色々調べてるうちに、K-POPを見つけたんです。

そのキッカケとなったのは、先程、アーティストの育成からライブ〜プロモーションまで可能な会社の体制があるという話しをしましたが、O-EASTに入ってすぐの7年程前に、部長からこのインフラを使ってアイドルグループを作れ!、と急に言われたんです(笑)。今の日本のアイドルブームが盛り上がり始めた頃ですかね。でも今までの人生で自分がアイドルを好きになったことが全く無かったので、全然わからなくて沢山調べました。でも調べても調べても、やっぱり日本のアイドルに全然興味が持てない(笑)。そんな時に、まだ日本でデビューする前の少女時代の映像をみつけたんです。もっと調べると、少女時代以外にもたくさんクオリティーの高いアイドルがK-POPには沢山いて、歌もダンスもちゃんと上手でスタイリッシュで曲も新しい、、こういうカッコいい女の子をアイドルと言えるなら、おもしろいかも!と思って、オーディション代わりにK-POPのカバーダンスイベント「DREAM ON!」というのをO-EASTの平日の空き日でやってみたところ、日本全国からものすごい数の応募があったんです。そこに需要があった。衣装やダンスをそっくりにマネして踊りたい子達が沢山いたんですね。そして、イベント当日も、本物のK-POPアーティストが出るわけじゃないのに、全部素人のモノマネのダンスショーなのに、800人ものお客さんが来たんです…!さらには、そのパフォーマンスの熱量がすごくてとても感動できるものだったんです。

DREAM ON!活動照片
DREAM ON!

で、これはおもしろい、と思ってそのイベントを続けながらK-POPを掘り下げていくうちに、すっかり自分もK-POPにハマって(笑)、イベントもどんどん大きくなって話題になり、お客さんも1000人を超えて、イベントがテレビ番組になったり、本物のK-POPのお仕事もどんどん入ってくるようになりました。ダンサーの知り合いも増えたので、本物のK-POPコンサートにバックダンサーをコーディネートする仕事もやりました。ウチの会社では「K-POPといえば清水」と、からかわれるくらいにはなりました(笑)そんな事をやってる間に、ウチの会社でアイドルを作る、という本来のミッションは忘れてしまいましたけど(笑)

DREAM ON!
DREAM ON!

ーそのダンスイベント「DREAM ON!」の参加者達は普段は何をしている人達ですか?

学生さんとか、OLさんが多いですね。女性が8割です。中にはモデルさんや本物のアイドルさん、お笑い芸人さんなんかも応募してきたりと、ほんと幅広いです。

ーK-POPの今の現状はどうですか?日本ではいまだに流行ってますか?

そのダンスイベント「DREAM ON!」は6年目ですが、まだ全然盛り上がってますね。一般のTVや雑誌ではあまり見なくなったので、もう流行ってないと思ってる人も多いですが、一度韓流にハマって好きになってしまった何十万人の人達がいますし、K-POP自体も世代が入れ替わっていて、まだまだ盛り上がりは続くと思いますよ。

DREAM ON!活動照片
DREAM ON!

ーそのダンスイベントのチケット代はいくらですか?

最初は2000円でした。学生が多いと予測してとても安く設定しました。でもこれは失敗でしたね(笑)安くしすぎて1000人来ても利益がほとんどありません(笑)でもこのイベントがある事によって、他の仕事や人脈に繋がったので、やって良かったと思っています。2年前に消費税が上がった時に500円値上げしましたが、あまり収支は変わりません(笑)

ー趣味が半分で仕事してるように見えますね(笑)逆に何か嫌なこととかがありますか。

いえ、仕事の中から、楽しみや新しい趣味を見つけられたと思ってます(笑)

文:迷迷音

写真提供:TSUTAYA O-EAST

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